THE CYRIL LORDS/MOTHERLAND(2005)

CYRIL LORDS.jpg以前シングル「No More Good Times」(https://lsdblog.seesaa.net/article/202201article_19.html)を紹介したデトロイトのトリオ、唯一のアルバム。

マザーことマーティ・モリス(ヴォーカル、ギター)と日本人のマユコ(ドラム)の二人で、オハイオでTHE BLOODY HOLLY'Sとして結成。
その後デトロイトに拠点を移し、ショーン・エルウッド(ベース、ヴォーカル)を迎えてTHE CYRIL LORDSに改名。
改名の理由は、バッファローのTHE BLOODY HOLLIESと紛らわし過ぎるから、ということだったらしい。
男性のマーティが何故マザーというステージネームだったのかは不明。

「No More Good Times」はミックスとマスタリングをジム・ダイアモンドが手掛けていたが。
アルバムはTHE DETROIT COBRASやTHE HENTCHMENやキッド・ロックやGRETA VAN FLEETとの仕事で知られるアル・サットンがプロデュースしている。
HENTCHMENのギタリスト、ティム・プリアーがギターで、同じくベーシストのジョン・ジマンスキがオルガンで、ドラマーのマイク・ラテュリッペがバッキング・ヴォーカルで参加。
(ちなみにジョンとマイクはTHE PAYBACKSのリズム・セクションでもあった)

ファズ全開で疾走したシングルに較べると、当然ながら音楽性の幅は広い。
ガレージだけでなくパワー・ポップ色も、そして60年代ポップ色もある。
適宜アコースティック・ギターもフィーチュアされ、爆裂ガレージ一辺倒ではない。

2曲目「1771」が”Motherland”について歌われているので、実質的にコレがタイトル曲か。
”4年のうちに、祖国に反旗を翻す革命が起こる。それは1771年だった”というサビの歌詞からして、アメリカ独立戦争を歌ったモノではないかと思われる。
(アメリカ独立戦争が始まったのは1771年から4年後の1775年)
ブックレットには全曲の歌詞が印刷されていて、それだけ言いたいことがはっきりしていたバンドだったと言える。

しかしバンドはアルバム1枚で解散。
ショーン・エルウッドはOUTRAGEOUS CHERRYを経てドン・ボールズ(元GERMS)のバンド、FANCY SPACE PEOPLEに”ション”名義で参加しているが、マザーとマユコのその後は不明。
メンバーが当時20代半ばだったとして、20年後の今は40代半ばということになるので、今もまだデトロイトのクラブなんかで活動しているとしても不思議ではない。
(ショーンがドンのバンドに入ったということは、彼は西海岸に移っているのかも)

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