メンバーはロン・デヴォア(ヴォーカル、ベース)、ビリー・フランク(ドラム、ヴォーカル)、ジョン・トーマン(ギター:元RAIN PARADE)、クレイグ・チョレット(ギター)の4人。
で、7inch同様にロン・アシュトン(ギター:元THE STOOGES他)、ラリー・ミラー(ギター、ヴォーカル:元DESTROY ALL MONSTERS)、ベン・ミラー(サックス:元DESTROY ALL MONSTERS)がゲスト参加している。
更にPUBLIC IMAGE LIMITEDのツアー・メンバーだったマーク・シュルツも。
これまた7inch同様、プロデュースはロン・アシュトン。
7inchの2曲も収録されている。
アルバム『THIN, SLIM & NONE』本編に、ライヴEP「Flunkie」が追加収録されていて、74分18曲も入っている。
『THIN, SLIM & NONE』の12曲のうち、3曲がロン・デヴォア、3曲がビリー・フランクの作曲で、他の曲はTHE STOOGESのカヴァーとかロン・アシュトンとTHE EMPTY SETメンバーの共作とか、ベン・ミラーやマイケル・デイヴィス(元MC5他)の提供曲とか。
ビリーはDESTROY ALL MONSTERSのソングライティングにも関わっていた人で、かなり関係が深かった様子。
7inchを紹介した時にも書いたが、ロン・デヴォアとビリー・フランクのオリジナルを聴くと、THE STOOGESよりかはむしろHANOI ROCKSあたりを思わせる。
(ロンの声もちょっとマイケル・モンローっぽい)
しかしSTOOGESカヴァー「Down On The Street」をはじめとして、アルバム本編のうち3分の1の4曲にロン・アシュトンの名前がクレジットされ。
基本的にはSTOOGES直系バンドと言えるかも知れない。
1992年2月1日のライヴを収録した「Flunkie」はもっと凄い。
6曲中でメンバーの純然たるオリジナル曲は2曲しかなくて。
DESTROY ALL MONSTERSのカヴァー「You're Gonna Die」他、4曲にロン・アシュトンの名前がある。
そしてTHE STOOGES「TV Eye」で始まり、「I Wanna Be Your Dog」で終わるという…。
ほとんどRON ASHETON & HIS BAND的な様相。
…と思ったら、このライヴは実際にRON ASHETON & EMPTY SET名義だったらしい。
つまりこのバンド、STOOGES直系どころか、ほとんどSTOOGES/DESTROY ALL MONSTERS派生バンド的なポジションだったワケだ。
(更にライヴでは「KIck Out The Jams」も演っていたとか)
ブックレットにはスコット・リチャードソン(元SRC!)によるメンバーへのインタヴューや、マイケル・デイヴィスとスタン・リッジウェイ(!)によるライナーノーツが掲載されていて。
このバンドが当時の界隈で相当目をかけられていたことが窺われる。
(元MC5のウェイン・クレイマーからマイケルとTHE EMPTY SETメンバーに宛てられたFAXらしきモノも載っている)
インタヴューによると、ビリー・フランクとロン・デヴォアはジョン・ライドンの弟、マーティン・ライドンと活動していたのだそうで。
バンドは1997年に2ndアルバム『DEALS, DOUGH & DAMES』をリリース。
ここでもロン・アシュトンがプロデュースしてギターを弾き、マイケル・デイヴィスとマーティン・ライドンがヴォーカルでゲスト参加している。
そして99年には3rdアルバム『OCEAN'S 11』をリリース。
こちらではRAIN PARADEにいたジョン・トーマンのツテだったのか、スティーヴ・ウィン(元DREAM SYNDICATE)らがゲスト参加。
(一方で「TV Eye」が収録され、マイケルも参加している)
しかしTHE EMPTY SET、それ自体は結局B級だったということになるだろう。
バンドはその後解散した模様。
ロン・デヴォアはHORSE CAVE TRIOというバンドで活動し、ジョン・トーマンはRAIN PARADEに復帰している。
この記事へのコメント