2010年に結成されたTHE ALLIGATOR BLUES、それぞれドラマーの違う2枚のアルバムを経て、小池”ワニー”孝典(ギター、ヴォーカル)と田部”ベニー”年宏(ドラム、ヴォーカル)のコンビとなったのが14年。
以降シングル中心のリリースで。
初のフルアルバム『W.B.Vibe』(19年:https://lsdblog.seesaa.net/article/201911article_1.html)はライヴ盤だった。
それからもう6年。
待望のスタジオ・オリジナル・アルバム。
待望のスタジオ作…と言っても、ほとんどスタジオ・ライヴのように聴こえる、もの凄いライヴ感。
それもそのはず、レコーディングは演奏に2日(14時間)、歌入れに2日(約8時間くらいとのこと)。
実際、歌が別録りとは思えないような仕上がり。
しかも1曲(「KAI-HOH」)を除いてギターを重ねていないのだという。
完全な新曲「KAI-HOH」、ライヴで2回しか演っていないというインストゥルメンタル「How do you feel, Jessica?」以外は、すべてライヴで磨き抜かれてきた楽曲。
なので、『W.B.Vibe』でも聴ける曲が大半だが。
ライヴでの勢いを削がないままに、スタジオ作として完成させている。
『W.B.Vibe』同様、以前に較べてソウル/ファンク色が強まり。
ブルージーにして、強力にダンサブル。
シングルでも『W.B.Vibe』でも(いずれもライヴ録音)、何より実際のライヴでも強烈極まりなかったロッキン・ブルーズ・ストンパー「Love you tender」は、ここでもやっぱり強烈。
メンバーにとって意欲的な試みであっただろう縦長の変形ジャケット(ジャケット内側のバスドラの写真のところにCDが収まるようになっていて、全曲の歌詞も掲載)は…正直に言うと、諸刃の剣だと思う。
CD棚には大き過ぎて収まらず、かと言ってLP棚には小さ過ぎる。
以前にも書いたことだが、いつも聴いているCDやLPが収まっている場所に収納出来ない変形ジャケットの作品は、聴取頻度が下がりがちである…というのは昔からよく言われていることなのだ。
その昔、音楽評論家の水上はるこさんが、レコード棚に収まらないPUBLIC IMAGE LIMITED『METAL BOX』を何処にしまったかわからなくなって、聴こうと思うたびに部屋の中を探さなければならない、という話があった。
俺自身、その手のアルバムはまとめて(他のCDやLPとは関係ない場所にある)段ボール箱に突っ込んであって、あまり聴かなくなってしまっているモノも多い。
もっとも、今の若いリスナーはそもそも家に”CD棚”も”LP棚”もないかも知れないから関係ないかもだけどさ。
それはさておき。
THE ALLIGATOR BLUESの作品は、これまでライヴの物販かHPからの通販でしか入手出来なかったが。
このアルバムから遂にサブスク解禁するという。
コレを機に、より多くの人に彼らの音楽が届いてくれれば、と願ってやまない。
何よりこのバンドに興味持った人は、一度ライヴを観てください。
そんなにしょっちゅうライヴやってないバンドだけど、少なくともこのブログを読んでくださっているような奇特な人(?)なら、一度ライヴを観たらきっと気に入ってもらえるはずだから。
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