まあ最近はアナログ盤でDJすることがめっきり減って、あんまり回さなくなっているけど。
(最後に回したのは5年前)
いつ何処で入手したのかまったく記憶にない。
国内盤7inchには本来ライナーノーツと歌詞が掲載されたインサートが封入されていたはずだが、俺のには入っていない。
まあ俺なんぞが今更言うまでもない名曲です。
アンドリュー・ルーグ・オールダムと手を切ったTHE ROLLING STONESが、新たにジミー・ミラーをプロデューサーに迎えてサイケデリック期を脱し、黒っぽいR&Rに回帰した記念すべきシングル。
驚いたのは、この曲に入っているギターがすべてアコースティックで、エレキ・ギターは一切使われていないということ。
いや、完全にエレキに聴こえるんですけど…。
アコギをカセットテープに録音して、それをモニタースピーカーから出力したのを録音することで、エレキのような歪んだ音色を作り出したのだという。
カセットを用いることで音を歪ませるというのはNEU!が『NEU! 2』(1973年:https://lsdblog.seesaa.net/article/517024101.html)でやったことだが。
ROLLING STONESはその5年も前にカセットを歪み系エフェクターのように活用していたと…。
この曲ではキース・リチャードがギターとベースを担当していて、ビル・ワイマンはオルガンを弾いたのだという。
エンディングで聴こえるあの印象的なオルガン、ビルだったのか。
(ピアノはイアン・スチュワート)
単にブルーズ寄りの方向性に回帰しただけではまったく済んでいない。
同時代のブルーズ・ロック勢とはまるっきり違う、グルーヴィーに転がるR&Rに仕上がり。
結果、全米1位、全英3位の大ヒットとなった。
アレサ・フランクリン、ジョニー・ウインター、ピーター・フランプトン、アレックス・チルトン、MOTORHEADらそうそうたる顔ぶれがカヴァーしただけでなく、THE ROKKETSはこの曲を換骨奪胎(?)して「ホラ吹きイナズマ」を生み出している。
B面「Child Of The Moon」も佳曲。
こちらはニッキー・ホプキンスがピアノとオルガンを担当している。
ブライアン・ジョーンズはこっちをA面にしろと主張していたらしい。
で、そのブライアン・ジョーンズ。
スリーヴ表面では真ん中に写っている彼だが、楽曲の中での存在感は薄くなる一方だったワケで…。
(「Child Of The Moon」ではギターを弾かずにサックスを担当しているという。しかしぶっちゃけあんまり聴こえない)
スリーヴ裏面、他のメンバー4人が完全に後ろを向いているのに対して、ブライアンだけは体が前を向いたまま振り返っている。
何か暗示的な。
そしてブライアン・ジョーンズはこのシングルのリリースから1年ちょっと後に世を去ることになる。
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