ドイツのエイプ・レコーズというレーベルから出ている。
俺は当時西新宿にあったBARN HOMESでいきなりこのCDを買ったのだが。
エイプは1998~2000年にかけて同名のシリーズをLPで5枚リリースしていて、このCDはそこからのセレクションだったらしい。
リリース年がわからないんだけど、多分01年とか02年とかだろう。
チリのLOS JOCKERSとニュージーランドのBITTER ENDが2曲ずつで、あとは1バンド1曲ずつ。
で、1曲目にLOS JOCKERSの「Satisfaction」。
もちろんTHE ROLLING STONESのカヴァー。
いなたい感じがたまらん。
サンティアゴで1964年に結成されたバンドだという。
その後独裁政権でミュージシャンが弾圧されるチリだけど、60年代にはこんなバンドがいたのねえ。
60年代にアルバムを3枚出していて、かなり人気があったらしい。
もう1曲の「Yo Te Chiero」はスペイン語のオリジナルで、性急なビートから途中で演歌みたいになるのが日本のグループ・サウンズを思わせる。
GILBERT SAFRANI & LES BOOTSはフランスのバンド。
「Les Gens S'En Vont Dans Le Ciel」は1966年のシングルから。
曲名を英語にすると「All People Go To Heaven」だそうで。
THE BEATLES「Taxman」っぽいベースが印象的。
JOHNNY KONGO & THE G-MENは南アフリカのバンドで、ヨハネスバーグで1961年に結成。
ジョニー・コンゴことジョン・テオドア・コンゴスは当時15歳だったという。
THE NASHVILLE TEENSで知られる「Tobacco Road」を、途中で遅くなるユニークなアレンジで。
バンドは70年代にイギリスとヨーロッパでかなり成功し、ジョニーはなんとDEF LEPPARDのアルバム『PYROMANIA』でフェアライトのプログラムを担当したんだそうで。
BITTER ENDはニュージーランドのバンドで、1967年(66年?)の唯一のシングル両面を収録。
B面のチャック・ベリーのカヴァー「Too Much Monkey Business」がこのアルバムの、そしてシリーズのタイトルにもなっている。
THE YARDBIRDSとかのヴァージョンよりもかなり速い演奏。
A面「Single Man」もダークな感じで良い。
VANGUARDSはドイツのバンド。
1966年のシングルB面曲「My Babe」を収録。
ドタバタしたドラムがいかにもな感じ。
MOODY STONESは1964~67年に活動したフランスのバンド。
バンド名はTHE MOODY BLUESとTHE ROLLING STONESをくっつけたらしいけど、本当?
1965年(64年?)のシングルA面「Baby Jean」。
オルガンをフィーチュアしたユルい演奏はこれまたGS風(?)。
デトロイトのCHOSEN FEWを思わせるバンド名のSELECTED FEWは、ニュージーランドで1966年に結成された高校生バンド。
66年のシングルA面「Get The Picture」はTHE PRETTY THINGSのカヴァー。
かの地でのPRETTY THINGSの大きな影響を感じさせる。
WILD COLONIALSはメルボルンで1965~66年にかけて活動したバンド。
「Downtown Blues」という曲名に反し、「Route 66」風な勢いのあるR&R。
しかし売れなかったらしい。
ANN CHRISTINE & THE RENEGADESはこのアルバムで唯一、女性ヴォーカルを擁するバンド。
1964年のシングルA面「Comin' Home Baby」はトミー・タッカーのカヴァーで、ガレージとかいうより、ムーディーなR&B。
アン・クリスティーンはフィンランドで人気のあったシンガーだが、73年に29歳で引退し、2022年10月に58歳の若さで亡くなったという。
バックを務めるTHE RENEGADESはイギリスのバンドながら、フィンランドとイタリアで成功をおさめ、71年に解散したとのこと。
BATSは南アフリカで1963年に結成されたバンド。
アルバムを4枚リリースしていて、60年代の南アフリカではかなりの大人気だったという。
65年(66年?)のシングルA面「All I Got」を収録。
ハープのソロが効いている。
BREAKAWAYSはニュージーランドのバンドで、やはりTHE PRETTY THINGSの影響を感じさせるR&B系ビート。
アルバムを2枚リリースしている。
ここでは1966年(67年?)のシングルB面曲「Milk Cow Blues」。
もちろんTHE KINKSで有名なやつ。
SKINSはドイツのバンドで、1966年のTHE BLACK POINTSとのスプリット・アルバムから「I Want You」。
MC5も演っていた、THE TROGGSのカヴァー。
なかなかに低重心な演奏。
JIM & THE BEATMAKERSはフィンランドのバンド。
1965年のシングルB面「She Makes Me Good」。
こちらは軽快にすっ飛ばす。
DICKIE LOADER & BLUE JEANSは南アフリカのバンドで、アルバムをかなりたくさん出している。
ここでは1962年(65年?)のシングルA面曲、ロニー・ラヴのカヴァー「Chills And Fever」。
ビートと言うよりはロカビリーやカントリーの影響を感じさせる。
65年ではなく62年の録音のような気が。
RANGERSは1964~68年に活動したドイツのバンド。
65年、唯一のシングルA面はTHE CLASHでもおなじみ、ヴィンス・テイラーの「Brand New Cadillac」。
ヴォーカルがやたらソフトな感じ。
BILL KIMBER & THE COURIERSは60年代初頭に結成された南アフリカのバンド。
初期はR&Rのカヴァー・バンドだったが、THE BEATLESなどの影響で方向性を変化させたという。
1964年のシングルからアダム・フェイスのカヴァー「Allright」。
DYNAMITESはノルウェイで1958年に結成されたバンド。
1965年(66年?)のシングルA面「Gonna Make You Mine」はバンド名に反してえらく軽くてソフト。
DELFINISはユーゴスラヴィア(クロアチア)で1963~67年にかけて活動。
このアルバム中で唯一の東欧のバンド。
1967年(66年?)のシングルA面曲はTHE SHADOWS OF KNIGHTでも有名なTHEMの「Gloria」。
HOODSはスウェーデンのバンド。
1964年のEPから「I'm A Dog」。
曲名どおり、間奏で吠えている。
STELLASはアイルランド出身の7人組だが、ドイツで活動していたそうで。
1966年の唯一のシングルB面は、THE ROLLING STONESでおなじみ「Fortune Teller」。
なかなかハード。
A-CADSは南アフリカで1965年に結成されたバンド。
66年の唯一のアルバムからロバート・パーカーのカヴァー「Watch Your Step」。
長いイントロからずーっと、ファズがバリバリ鳴っている。
60年代、THE BEATLESやTHE ROLLING STONESを目指した若い野郎どもが、世界中にいたのですねえ。
それにしてもよくこれだけいろいろ集めたもんだ。
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