1934年10月26日、ベルリン出身。
69年にコンラッド・シュニッツラー、ディーター・メビウスとKLUSTERを結成した時点で既に34歳であった。
CANやGURU GURUなど、いわゆるクラウト・ロックのバンドにはジャズや現代音楽のキャリアを持っていたメンバーが多く、バンド結成時点で30歳前後というのは珍しくなかったが、レデリウスは中でも飛び抜けて歳が行っていた。
ともあれ70年にシュニッツラーが脱退。
71年からレデリウスとメビウスの二人でCLUSTERとして活動。
そして75年からソロ活動開始。
レデリウスは40歳となっていた。
少し前に紹介したCLUSTERの『CLUSTER Ⅱ』(1972年:https://lsdblog.seesaa.net/article/519571813.html)から24年。
キャプテン・トリップ・レコーズからは初のリリース。
しかし、純然たる新作ではなかった。
半分は85年の録音で、残りは91~94年の録音。
レデリウスがピアノや各種キーボードを演奏する一方で、キーボード、ヴィオラ、ギター、ベース、サックス、ダルシマー、ヴァイオリンなど、多くのゲストが迎えられている。
特に1曲目「Poetry」から日本語の歌唱が聴こえてきて驚く。
コレは日本人の松崎裕子によるモノで、彼女は他にもフルートと琴で本作に大きく貢献している。
1曲目から日本語がフィーチュアされていることからも明らかな通り、このアルバムはレデリウスが日本をはじめとする東洋的な感覚に大きくインスパイアされての作品となっている。
レデリウスが日本的な侘び寂びを十全に理解しているのでは、と思われるような。
本作の邦題は”ジャパン(桃、青そして琥珀)”となっていた。
(原題の何処にも”JAPAN”とは書いていないのだが)
メビウスがCLUSTERでもソロでもコラボレーション作でも尖った印象を与えるのに対して、レデリウスは良く言えばわかりやすく、悪く言えば俗っぽい、みたいな感じ。
その俗っぽさを好きになれない人も一定数いるかも知れないが、レデリウス一流のロマンティックでアンビエントなセンスを気持ちよく聴く人も多いはず。
このアルバムがリリースされた30年前、レデリウスは61歳だった。
メビウス亡き今、レデリウス91歳。
いまだ現役である…。
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