”オーガニゼーション”ではなく”オルガニザツィオーン”らしいが、アルバム・タイトルも曲名も全部英語なので、ひょっとしたらフツーにオーガニゼーションかも知れない、とも思う。
原盤はメジャーのRCAからのリリースだが、これまで正規CD化は一度もない。
俺の手元にあるのは1996年のクラウン・レコーズというレーベルからのブート再発CDで、画像を御覧の通り惨いことになっている。
”KRAFTWERK~ORGANISATION”と大書されている時点で、売らんかなの姿勢が丸出し。
しかも曲名も2曲が誤記。
ボーナス・トラックとしてKRAFTWERKが71年に「BEAT CLUB」に出演した時のライヴ音源が収録されているものの(フローリアン・シュナイダー=エスレーベンとクラウス・ディンガーとミヒャエル・ローターのトリオだった時)、それも曲名はデタラメだし、”Beat Clup”なんて書いてあるし…。
レーベルがKRAFTWERK/ORGANISATIONに対する愛情などかけらほども持ち合わせていなかったであろうことがよくわかる。
(いやまあそれをまんまと買ったんだけどね。だって正規再発ないんだもの…)
1969年結成。
メンバーはフローリアン・シュナイダー(フルート、トライアングル、タンバリン、ヴァイオリン他)、ラルフ・ヒュッター(オルガン)、ブッチ・ハウフ(ベース、パーカッション他)、バジル・ハモウディ(グロッケンシュピール、コンガ、ボンゴ、ヴォイス他)、アルフレート”フレート”メーニクス(ドラム、ボンゴ、マラカス、カウベル、タンバリン)の5人。
プロデュースはコニー・プランク。
フローリアンとラルフは68年に音楽学校で知り合ったということで、他のメンバーも学生仲間だったらしい。
21分近いタイトル曲がA面全部を占めている。
B面に4曲。
当然ながら(?)70年代半ば以降のKRAFTWERKに聴かれる電子音楽の要素はほぼない。
編成からある程度想像出来る通り、フローリアン・シュナイダーのフルートやラルフ・ヒュッターのオルガンよりも、各種パーカッション類の方が前面に出ている感がある。
特にB面の「Rhythm Salad」(このCDでは「Ryythm Salad」と誤記)は、ラテン/アフリカ的なパーカッションとドラムのみで構成されている。
全体的には現代音楽とフリー・ジャズを融合したような”フリー・ロック”とでもいうか。
同時期のPINK FLOYDやTANGERINE DREAMなんかを思わせる部分もあるが、多分影響などはなかったのではと思う。
フローリアン・シュナイダーのフルートが浮遊するB面1曲目「Milk Rock」は、KRAFTWERKの1stアルバムでの音楽性に通じないでもない。
しかしベースやパーカッションが入り乱れる似非エスニックなムードは、むしろ70年代半ばのCANを思わせたりも。
フローリアン・シュナイダーのフルートをはじめ、アラビックなメロディがあちこちに聴かれる。
かなりサイケデリック。
コレはコレで面白いけど、売れなかっただろうなあ(苦笑)。
アルバムはイギリスでのみのリリースだったというが、実際まったく売れなかったらしい。
バンドはRCAから契約を切られ。
フローリアン・シュナイダーとラルフ・ヒュッターはバンドを脱退してKRAFTWERKを結成。
フローリアンとラルフを失ったORGANISATIONはそのまま解散したらしい。
バジル・ハモウディはその後IBLISSを結成したが、結局フローリアン・シュナイダーとラルフ・ヒュッター以外のメンバーがシーンに長く残ることはなく。
ともあれ正規再発が望まれる1枚ではある、と思う。
多分ラルフは封印したままにしておきたいんだろうけど。
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