実に3年半ぶりのHERE。
ワンマン・ツアーの初日。
3年半ぶりに観るHERE。
つまり、コロナ禍以降彼らのライヴを観ていなかったというワケだ。
正確には一度配信ライヴを観ているのだが、このブログでそれについて触れることはなかった。
ともあれ、多分6年ぶりとなるO-Crest。
(前回来たのがやっぱりHEREのワンマン)
いつの間にやら、Spotify O-Crestなんて名前になっている…。
5階まで階段で上がるのは相変わらずしんどい。
渋谷の街には人出が戻っているようにも見えたが、実のところまだまだ。
誰もがマスクをしているし。
そしてコロナ禍はHEREの活動にも少なからぬ影響を与えた模様。
俺が最後に観た頃には1000人級の会場でライヴをやっていた彼らが、ずっと小さい会場でワンマンをやるというのだから、超満員でもおかしくないはず。
実際にはそうではなかった。
HEREが活動を始めた頃には小学生だったのでは、と思うような若いファンが増えているように見える一方で、年かさのファンの姿が少ないような。
多分それらの人たちの何割かは職場や家族との関係、そして自身の健康への不安を抱え、現場に戻れていないのではないかと。
閑話休題、定刻を5分ほど過ぎてライヴが始まると、HEREの相変わらずのハイテンションにたちまち熱くなる。
キーボードもダンサーもいない、フロントの正式メンバー3人にリズム・セクションのサポート二人という、シンプルな5人編成のHERE。
現在のサポート・ドラマーは→SCHOOL←の角谷正史。
俺がこの編成のHEREを観るのは初めて。
レギュラー・グリップ(ANVILのロブ・ライナーみたい)のドラミングは故・宮野大介やユージ・レルレ・カワグチに較べるとやや軽いが、充分上手いし、随所でツイン・ペダルも存分に炸裂。
そして壱(ベース)はブリブリ弾きまくる。
お客さんは声出しを自粛し、代わりにそれぞれ持ち込んだタンバリンやでんでん太鼓(!)や拍子木(!!)で盛り上げ。
尾形回帰(ヴォーカル)、武田将幸(ギター)、三橋隼人(ギター)のフロント3人は、貴族風(?)のジャケット姿。
よく見ると色使いこそ統一されているものの、3人のデザインはかなり違う。
そしてその3人が隙あらばステージ前方のお立ち台に駆け上がる、相変わらずの暑苦しいステージング。
「ゾッコンROCK ON」では演奏の途中で尾形と三橋がマイクとギターを交換したりも。
曲間で暗転したり妙に間が空いたりすることは少なく(昔のHEREはそれがよくあった)、ワンマンならではの長いMCも含めて、テンポよく進んで行く。
以前はすぐにジャケットを脱いでしまっていた尾形が、この晩は最後まで着込んだままだった。
(暑そう…)
その尾形回帰、以前に較べると歌唱の安定ぶりが著しい。
高音がやや苦しげなところもあったものの、それでも外すことなく歌い上げる。
既に不惑を超えている尾形だが、恐ろしいことにまだまだ成長していると思わされる。
武田将幸の奇抜なリフ・メイカーぶり、三橋隼人のオールド・スクールなギター・ヒーローぶりにも改めて感じ入る。
そして連発される新曲の数々。
「気が触れてロマンティック」とか、あの(?)インビシブルマンズデスベッドを前身とするHEREならではのセンス。
近年は黒っぽくかつポップになってきた印象があったHERE、実際には今も多様だし、ライヴではやっぱりグラマラスかつハード。
「この世界からこんにちは」「死ぬくらい大好き愛してるバカみたい」(本当にイイ曲だなあ)と続くエモいセクションを経て、更にハイテンションな終盤へ。
初めて聴いた時は「HEREも随分ポップになっちゃったなあ…」とか思った「LET'S GO CRAZY」さえも、異様なハイテンションでぶちかました。
ワンマンではアンコールがないのがお約束なHERE、約1時間45分にわたってぶちかましにぶちかました。
コロナ禍以降日付が変わる前に寝てしまうことの方が圧倒的に多い俺は、ライヴ終了と同時に余韻を楽しむこともなく退出。
帰りの電車の中でビール飲んで、帰宅して即寝ました。
ともあれHEREの感情超常現象は続行中。