『スッと頭に入る哲学 哲学は人生の道しるべ』

スッと頭に入る哲学.jpg『スッと頭に入る孔子の教え』(https://lsdblog.seesaa.net/article/515204831.html)に続く、昭文社「スッと頭に入るシリーズ」(なんと80万部も売れているんですって)の仕事。
哲学者・山口大学国際総合科学部教授、小川仁志監修『スッと頭に入る哲学 哲学は人生の道しるべ』。
一部の執筆をお手伝いしました。
『哲学者たちの思想、戦わせてみました 比べてわかる哲学事典』(https://lsdblog.seesaa.net/article/202207article_26.html)以来久しぶりに、哲学関係の本で仕事させてもらった。
(まあ孔子の教えとかも哲学と言えるけど)

「なぜ哲学が役に立つのか?」に始まり、古今東西の哲学者の言葉を紹介しながら、「仕事の意味を見つける」「ちょうどいい人間関係を探す」「お金で悩まない」「不安な心を整理する」「今をよりよく生きる」という各テーマで展開。
最後は「哲学を日常に生かすには?」で締める。

”哲学はむしろ、簡単で、面白くて、役に立つ学問なのです”(「はじめに」より)
…とある通り、哲学をわかりやすく面白く解説しながら、哲学を日常に役立てる、という点に主眼が置かれている1冊。
実際非常にわかりやすい。

「人生に意味はあるのか」「なぜ人は働くのか」みたいな、いかにも哲学っぽい(?)お題もあるけど、「AIに仕事を奪われないためには」「どうすれば部下を叱らずにすむのか」「欲望をコントロールするためには」「社会課題はどのように解決してゆくのか」といった、現代的にして具体的なテーマについても書かれています。
あと、アリストテレスやカントやニーチェみたいな昔の有名な人たちばかりじゃなくて、マルクス・ガブリエルやマイケル・サンデルやウィリアム・マッカスキルといった現代を生きる哲学者たちもフィーチュアされている。
とても面白いです。


22日から絶賛発売中。

『このマンガがすごい!comics 世界のミリタリーごはん』

世界のミリタリーごはん.jpgコレは俺が漫画原作を担当して8年前に出た『マンガ 世界のミリメシ』の改訂版。
各国の軍隊ではどんな食べ物(レーション)を食べているのか、というのを漫画と文章で楽しく解説した本です。
宝島社”このマンガがすごい!comics”の新刊として改めて発売。

宝島社からいきなり電話かかってきてびっくりした。
曰く、ロシアのウクライナ侵攻やイスラエルのガザ侵攻で戦争が身近なモノになりつつあるこの2025年に、この本を出し直すことは意味深いのでは、みたいな話で。

で、単に昔出た本のタイトルや表紙を変更して出し直しただけじゃなく。
第3章(自衛隊のパート)を中心に、内容はかなり修正されている。
(8年前とはかなり変わったことも多いので)
それ以外の章でも、8年前の時点ではロシアとウクライナがクリミア半島の帰属を巡って険悪な状態だったのが、今では事実上の戦争が続いているワケで、けっこう書き直された部分が多い。

漫画そのものは基本的に8年前と同じなんだけど台詞やテロップは俺が改めて見直したうえで、あちこち修正しています。
ただし、漫画自体のコマを差し替えたり描き直してもらうのは不可能だった。
(何しろ8年も経ってるんで、残念ながら廃業してしまった漫画家さんもいたりして)

ともあれ、宝島社が再度出そうと思い付くだけあって(?)面白い本ですよ。
アメリカ軍のレーションには伝統的に豆料理が多いとか。
イギリス人は軍隊でもやっぱり紅茶をたしなんでいるとか。
(漫画に登場する英国バンドのモデルはSAXON)
オーストラリア軍のレーションにはラーメンがあるとか。
韓国軍はやっぱりキムチを食っているとか。
ドイツ軍はやっぱりソーセージとジャガイモを食っているとか。


24日発売。
皆様、是非お読みください。

EL ZINE VOL.72

EL ZINE VOL.72.jpgはい、EL ZINE VOL.72、25日発売です。


今回は、3月に亡くなったブライアン・ジェイムズについて書きました。
THE LORDS OF THE NEW CHURCH解散以降は今ひとつパッとしない活動状況だった人だけど、ハードコアにも間違いなく影響を与えた初期THE DAMNEDでのソングライター/ギタリストとしての冴えは後世まで語り継がれるべき。
個人的にはイギー・ポップのバンドにいたことがあるというのもデカい。
(先日の「IGGY POP FAN CLUB NAKED」ではブライアン在籍時のイギーのライヴ音源もけっこう回した)
皆様、是非お読みください。


表紙と巻頭は久しぶりのパンクTシャツ特集。
表紙を飾るDISCHARGEの年季入ったTシャツは、CONTRAST ATTITUDEのGORI氏のモノ。
(コレ今でもライヴとかで着てるんですってよ)
RECORD BOY大倉氏の”一番多く持っているシャツやパーカーは、やっぱりSAMHAINだってこと”というのにびっくり。

他にも、ミラノのロウ・スラッシュ・パンク・バンドNARKANのインタヴューとか。
LAのハードコア・バンドS.O.Hのインタヴューとか。
すてばちのギター/ヴォーカルきづくによる日本のロック10枚とか。
(渋いセレクトだねえ)
西海岸のエクスペリメンタル・デス/ドゥーム・メタル・バンドPRIVATE PRISONSのインタヴューとか。
あと、OVERTHROW RECORDSの森下篤氏による新連載が始まってるぞ。
(字が小さい!)
今回も読みごたえアリの1冊です。

EURO-ROCK PRESS Vol.105

EURO-ROCK PRESS Vol.105.jpgはい、EURO-ROCK PRESS最新号、本日発売です。



今回もレヴューたくさん書きました。









BLIND FAITH
CAMEL
CRADLE OF FILTH
DAWN OF OUROBOROS(×2)
DON AIREY
EPICA
FAT MATTRESS
FIVE RINGS
4xxERRORCODE
GONG
HEBI KATANA
THE JIMI HENDRIX EXPERIENCE
JINJER
JULIAN JAY SAVARIN
LOVEBITES
LOWEN
OZZY OSBOURNE
六合
ROSEROSE
SHARKS
SYLVANIA
VALKYRIE ZERO
VAN HALEN
VELVET★CHERRY
XOXO EXTREME

26枚。

他にも、『PINK FLOYD AT POMPEI』再発についての記事。
(カラー)
マイク・ラトリッジ追悼で関連作レヴューを1枚。
(シド・バレット)
SENSE OF WONDERのライヴ・レポート。
…と、今回もけっこう仕事しています。
皆様、是非お読みください。


表紙と巻頭は結成30周年のTHE FLOWER KINGS。
他にもスティーヴ・ハケットのインタヴューとか。
ASIAのライヴ・レポートとか。
欧州70年代ジャズ・ロック特集の第4弾とか。
WARLORDのライヴ・レポートとマーク・ゾンダーのインタヴューとか。
難波弘之のインタヴューとか。
PREMIATA FORNERIA MARCONIのインタヴューとか。
SAXONのライヴ・レポートとか。
今回も読みごたえアリの1冊です。

『スッと頭に入る孔子の教え』

スッと頭に入る孔子の教え.jpg先月25日発売だったけど、現物届いたのが14日。
『まっぷるキッズ 図解でバッチリわかる宇宙旅行おもしろ図鑑』(https://lsdblog.seesaa.net/article/504125530.html)以来約1年ぶり、昭文社で仕事。

平成国際大学新学部設置準備室学術顧問・大東文化大学名誉教授・中国山東大学客員教授、山口謠司監修、『スッと頭に入る孔子の教え』。
一部の執筆をお手伝いしています。
昭文社の「スッと頭に入るシリーズ」新刊。

ここ1年ほどの間に、ブッダの教えとか老子の言葉とかの本で仕事をしてきて。
今度は孔子の教えです。
(思想・哲学・宗教関連の執筆仕事は今後も予定)

「孔子の教えは、人としてのありかたや他者への思いやり、正しい行いの重要性を説くものであり、時代を経ても心を整え、前向きに生きるためのヒントを与えてくれます。とくに先行きの見えにくい現代においては、混乱や不安の中でも自分の軸を保ち、よりよい生き方を模索するための道しるべとなるでしょう」
(「はじめに」より)

…という本なんだけど。
第1章で孔子の生涯をわかりやすく説明することにかなり多くのページが割かれていて。
第2章が「孔子のことばに見る教え」。
そして第3章が儒教についての解説。
更に第4章では朱子学や陽明学についても解説。
孔子の言葉だけじゃなくて、儒教全体についても学べる1冊。

”最後に幸福なのは正直な人””同調圧力に流されない””人間関係で最も大切なのが信頼”など、孔子の説いたことがわかりやすい現代語で解説されています。
善く生きる・ポジティヴに生きるために大切なことばかり。
(ってか孔子ってホントにポジティヴ思考の人だなあ)
皆様、是非お読みください。

HAWKWIND/THERE IS NO SPACE FOR US

HAWKWIND THERE IS NO SPACE FOR US.jpg4月25日リリースということだったが、入荷が遅れたらしく、届いたのは数日前。
(いつものこと)
HAWKWINDの新作です。
ライナーノーツを書きました。

2024年の『STORIES FROM TIME AND SPACE』(残念ながら国内配給なしだった)から1年ぶり、そして21年の『SOMNIA』(https://lsdblog.seesaa.net/article/202110article_25.html)以来不動の5人編成でのアルバムとなる。
HAWKWIND、20年代に入ってから今のメンバーでスタジオ・アルバム実に4枚、そしてライヴ盤1枚をリリースしていて、今や鉄壁の編成となっているのだった。
そして首魁デイヴ・ブロック、この8月で84歳…(!)。

で、84歳になるおじいちゃん率いるバンドとは思えないリリース・ペースなのはもちろんのこと。
内容も然り。
いつものHAWKWIND節だけにとどまらず、クラウト・ロックの”エコー・ギター”系にも通じるようなサウンドも聴かせている。
ASHRAとかが好きな人は大抵HAWKWINDも好きなんじゃないかと思うけど、このアルバムはそういう人には超おススメ。

本国イギリスでは4月18日にリリースされたこのアルバム、英国インディ・チャートでは1位(!)を獲得している。
現時点でナショナル・チャートでの順位は不明なのだが、『SOMNIA』以降の現編成でのアルバムがすべて全英50~60位台に入っていることからして、それらと同等、あるいはそれ以上のチャート・アクションを記録することは間違いないだろう。
(HAWKWIND、2016年に29位となった『THE MACHINE STOPS』以降のアルバムはすべて全英チャート入りしているのである。恐ろしい人たち…)

ソロでも活躍しているティモシー”サイポールサンドラ”ルイス(キーボード、シンセサイザー)を含む現編成がいつまで続くかは知らないが。
HAWKWINDよ永遠なれと願う。
皆様、是非お聴きください。

ラジオNIKKEI「IGGY POP Invitational~独占インタビュー完全版」

20250429.jpgはい、7年ぶりにラジオに出演します。
もう収録も済ませました。







以下、ラジオNIKKEIのXより。


3ヶ月連続!ラジオNIKKEI「イギー・ポップ強化月間」完結編の5月5日13:30~16:00「IGGY POP Invitational~独占インタビュー完全版」オンエア。2025年の等身大の淫力魔人の生声に耳を傾けるべし
◆出演:Iggy Pop、鳥井賀句、大越よしはる、しみー、志垣文 他

https://www.radionikkei.jp/rockandroll/iggypop2025spring.html


以上。
俺は番組の前半、元イギー・ポップ・ファンクラブ会長のしみーさんと先日の来日公演を振り返るトークを担当しています。
けっこう長くしゃべったんだけど、30分ぐらいに編集されているはず。
(俺の発言全部カットだったらどうしよう…)
いやー、久しぶりの収録だったんで緊張しました。
短波だけど、PCとかスマホとかで聴取可能なはず。
皆様、是非お聴きください。

画像はスタジオでのしみーさんと俺。
俺が手にしているのはしみーさんが1989年(36年前!)に作ったイギー・ポップのファンジンです。

EL ZINE VOL.71

EL ZINE VOL.71.jpgはい、EL ZINE最新号、25日発売です。

今回の巻頭特集は「検証:世界初の女性パンク・バンドは何か?」というモノ。
で、そのことについて考察した俺の記事がトップに来ているんだけど。
コレは元々、Yoshi YubaiさんのTHE URGEインタヴューをきっかけに、「そういや世界初の女性パンク・バンドって何だろう。THE SLITSじゃないよね?」と思って記事を書いたら、山路編集長が俺の記事中で”世界初の女性パンク・バンドはひょっとしてコレでは…?”となっている某バンドのインタヴュー記事をMAXIMUMROCKNROLLから見つけてきて、あれよという間に(?)巻頭特集に化けたのでした。
あくまで現時点での諸々の情報を元にした考察だし、肝心なバンドを見落としていたりする可能性もあるので、「コレが世界初の女性パンク・バンドなんですよおおおお!」(←ターザン山本風?)に言い切ることは出来ないのだが。
某バンドのインタヴュー中にもある通り、「もしかしたらカンザス・シティに暮らす女の子たちがROXY MUSICを聴いてバンドを結成し」ていたかも知れないワケで。
(「コレこそが世界初の女性パンク・バンドだ!」という確かな情報をお持ちの方は是非教えてください)
ともあれとても興味深い特集になったと思います。
皆様、是非お読みください。


他の記事も例によって興味深いモノばかり。
ドイツで80年代に結成された2バンド・SCAPEGOATSとUPRIGHT CITIZENSのインタヴューとか。
コロラド州デンヴァーのドゥーム/スラッジ・メタル・バンドORYXのインタヴューとか。
ダーク・ウェイヴと民族音楽をミックスした(!)ブラジルのINSTITUTO DARKWAVE DE MUSICA POPULAR & REGIONALのインタヴューとか。


2009年夏の創刊から今年で16年(このブログや行川和彦さんの「なめブログ」とスタートはほぼ同時期)、相変わらず面白いEL ZINEだけど。
何もかもがアホみたいに値上がりしている世の中、ぶっちゃけ定価700円で続けるのはけっこう難しくなりつつある様子。
正直言って…山路編集長が、50ページ前後のジンの価格を800円にするぐらいなら刊行自体をやめる、という判断をする可能性は決して低くないのでは、とも思っている。
それについて俺が何かを言う立場にはない。
山路氏からの原稿依頼が続く限りは書き続けるだけだ。
俺の連載のネタが尽きるのが先か、EL ZINEが”廃刊”になるのが先か。
永遠に続くモノなどなく、終わりは必ず来るのだから。

『イラストでわかる シーン別 うつの人にはこう見えている』

うつの人にはこう見えている.jpg心理カウンセラー/MR(メンタル・レスキュー)協会理事長/同シニアインストラクター・下園壮太監修『イラストでわかる シーン別 うつの人にはこう見えている』、22日発売です。
”執筆協力”としてお手伝いしています。

以前『イラストでわかる 特性別 発達障害の子にはこう見えている』(https://lsdblog.seesaa.net/article/501598528.html)を紹介した時に、俺自身がASD(自閉スペクトラム症)のグレーゾーンではないかと思っている…とか書いたけど。
うつに関しても、やはり俺自身が長く苦しんだ時期があり。
本文中には、自分の経験を踏まえて書いた部分も幾つかあったりします。

つい最近も、元アンジュルムの和田彩花がアイドルとしての活動中にうつを患っていたということを公表して、話題になった。
厚生労働省の「患者調査」によれば、うつや双極性障害などの”気分障害”の総患者数は令和2年の時点で全国に169万3000人。
一方同じ調査で、同年に癌に罹患した人は94万5000人。
(本文より)
うつをはじめとする心の病気は、今や珍しくもなんともないということであります。

この本は『イラストでわかる シーン別 発達障害の子にはこう見えている』や『イラストでわかる シーン別 HSPにはこう見えている』(https://lsdblog.seesaa.net/article/504018950.html)と同様、当事者向けに書かれた部分もあるんだけど、基本的には周囲の人が当事者を理解する助けとなることを意図して作られた本。
家族や部下や同僚なんかにうつの人がいる、という人に向けて書かれた1冊になっています。
そのような人たちには大いに参考になるはず。

監修の下園壮太さんは元自衛官で、陸上自衛隊初の”心理教官”として長く働いていた人。
イラストはこのシリーズでおなじみのイラストレーター・ふじいまさこさん。
ゆる~いテイストのイラストが中心で、読みやすいです。
関心のある方は是非手に取ってみてください。

静岡の元教師すぎやま『教師の本音 生徒には言えない先生の裏側』

教師の本音.jpgYouTuberとして人気の”静岡の元教師すぎやま”氏の著作。
”編集協力”として関わっています。
数年ぶりにSBクリエイティブの本で仕事しました。

”月の残業100時間。疲れて休みたくても、部活で土日も出勤。学級崩壊や校内暴力のリスクに気を張り詰める毎日。そこに容赦なく飛んでくる理不尽なクレーム。挙げ句の果てに、残業代はゼロ”(「まえがき」より)という過酷な教師生活について包み隠さず書かれた1冊。
見出しを幾つか見ていこう。
「『成績を上げろ』と5時間監禁される」
「先生は減っても行事は減らない」
「休職者数7000人超も『氷山の一角』」
「部活はやってもやらなくてもクレームが来る」
「DXの波から完全に取り残された学校」
「教師は骨を折られても泣き寝入り」
「時給換算するとビックリするくらい低い教師の給料」
「実はけっこういる『仕事ができない教師』」
などなど…。

しかしコレは、教師という仕事はこんなにブラックだ、というだけの本ではない。
実際にブラックな事例は山ほど登場するけれど、それを踏まえてすぎやま氏は「じゃあどうすれば学校はブラックでなくなるのか」について考える。
そしてその根底には、「教師が働きやすくなれば、必ず生徒のためにもなる」という信念がある。
それに基づいて、最終章では教育の制度や現場をよくするための様々な提言が行なわれている。

何より人気YouTuberのすぎやま氏、話が抜群に面白い。
この本は若い教師や児童・生徒の子供を持つ親なんかを主な読者層に想定しているけど、そうでない人が読んでも間違いなく面白いはず。
多くの人に手に取っていただきたい1冊。


『教師の本音 生徒には言えない先生の裏側』、7日発売。