東京のガレージ/パンク・シーンから登場した、世界に誇るべき珠玉のパワー・ポップ・バンドTHE TWEEZERS。唯一のアルバムがオリジナル・リリースから実に20年を経て紙ジャケ/リマスター/ボーナス・トラック収録で再発。
コレはまさに決定盤でしょう。
それにしても、もう20年も経っているのか…。
FIRESTARTERのFIFI(ギター、ヴォーカル)、SUPERSNAZZのトモコ(ベース、ヴォーカル)、SAMANTHA'S FAVORITEの尾崎(ギター、ヴォーカル:アルバムでは“KOJI”と表記)、ピーズのウガンダ(ドラム)という強力な布陣で90年代半ばに結成。
俺が初めてこのバンドを知ったのは、浪速のガレージ番長キングジョーが編纂していたオムニバス・ヴィデオでのことだったと記憶する。
そこではFLAMIN' GROOVIESの「Shake Some Action」を演っていて、「おお」と思ったもんだったが。
アルバムが出てぶっ飛んだ。
演奏にはパンク由来のスピード感とキレとタフネスがありながら、メロディはこの上もなくポップでキャッチーで切なく甘酸っぱい。
当然ながらFIRESTARTERともSUPERSNAZZともSAMANTHA'S FAVORITEともまた違う。
70~80年代のパワー・ポップを咀嚼し尽くした上で、90年代以降のガレージ/パンクの感覚で仕上げているというか。
(いや、そのへんのバンドに共通していたRAWな感じはないし、やっぱりまた違ってた)
ともあれ、CDのプレイ・ボタンを押すなり飛び出す「Get That Girl」「Walking With A Radio On」といった名曲の連続に、シビレながら聴いていた。
「Bad Time」なんか、サビを“ばったんばったん”と口ずさんでいたモノであります。
THE KIDSの「Someday」をカヴァーしてるけど、オリジナルが全部カヴァー以上に強力だった。
TEENGENERATE~FIRESTARTERとは違う歌い口で聴かせるFIFIもさることながら、抑制が利いた感じのトモコのヴォーカルがまた実に良かった。
今回の再発では、リマスターした上で、シングル曲やアウトテイクなどのボーナス・トラックを7曲プラスして全21曲となっている。
中上マサオ氏による詳細なライナーノーツも実に読み応えアリ。
一家に1枚、大推薦。
で、このバンド、復活して今もやってるんだもんなー。
(メンバーは交代している)
“唯一のアルバム”と書いたけど、FIRESTARTERの活動ペースが鈍化してSUPERSNAZZが解散してしまっている今、THE TWEEZERSの新作が出る可能性もあるワケで。
『ALREADY!』、19日より絶賛発売中。
(2025.2.17.改訂)








