7月に出たのを9月に買っていたのに、何故か紹介が今頃になってしまった…。THE HOLLYWOOD BRATSの2枚組。
アンドリュー・マシソン(ヴォーカル)とカジノ・スティール(キーボード)がプロデュースしている。
ジャケットにはボブ・ゲルドフの賛辞が。
(人選が微妙)
リアルタイムでアルバムが出ていなかったせいもあり、単にNEW YORK DOLLSエピゴーネンのひとつとして見られたりもしたが。
メンバーが音楽活動を始めたのは1965年頃なんだそうで。
(今何歳?)
71年にTHE QUEENとして結成された後、あのQUEENが有名になったんで改名を余儀なくされ。
アルバムがお蔵入りになったまま75年に解散。
ブレイディ(ギター)はレックレス・エリックのバンドへ。
そしてカジノ・スティールはTHE BOYSへと。
ディスク1はオリジナル・アルバムのリマスター盤。
1973年に録音されていながら、地元英国でリリースされたのは80年になってから。
(何故か北欧で75年にANDREW MATHESON & THE BRATS名義でリリース)
俺が初めて聴いたのはCD化された90年代になってからだった。
「Chez Maximes」や「Sick On You」でのNEW YORK DOLLSなり切りっぷりも微笑ましいが、先に書いたとおりメンバーにはこの時点でキャリアがあり。
特に、キーボードをフィーチュアしていたというのは大きな特色だった。
ゴスペルライクなオルガンが鳴る「Drowning Sorrows」なんかを聴いていると、このバンドがMOTT THE HOOPLEの向こうにTHE BANDなんかをも見据えていたように思われる。
ディスク2は未発表/レア音源集。
1973年のアウトテイクや、80年代の再結成2ndアルバム(激レアなんだそうで)からの曲が収録されている。
「I Need You」とか「Sweet Little Sixteen」とかのカヴァー曲がやたらとカッコいい。
ストリングスを配した2ndアルバム収録曲「Borgia Street」は、全盛期のボブ・ウェルチをナスティにしたみたいなアレンジで、このバンドに様々な可能性があったことを思わせる。
個人的に一番興味深かったのは「Suckin' On Suzie」で。
THE STRANGELOVESの「Night Time」みたいなズンドコビートが反復する、ガレージ感のあるアッパーな1曲。
ブックレットはブレイディによるライナーノーツ(1994年に書かれたモノ)をはじめ、歌詞、アンドリュー・マシソンのインタヴュー(2012年)、ディスク2の解説(全曲ではないが)、レアな写真など充実の内容。
なんとまた再結成しているようで、今年の写真もある。
(みんな意外と若い)
各メンバーの影響源トップ10なんてのもあったりして、何処にもNEW YORK DOLLSの名前が見当たらないのが逆に笑える。
ともあれナイスなリイシュー。
(2024.12.17.改訂)

