KIM SALMON'S SMOKED SALMON@下北沢BASEMENT BAR

20240118.jpgオージー・パンクの伝説、キム・サーモン来日。
俺が初めてTHE SCIENTISTS『WEIRD LOVE』(https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_287.html)を聴いてから38年、まさかこんな日がこようとは…。

で、俺が来日を知ったのが16日。
東京公演は17日と18日だという。
明日・明後日ではないか!…となって慌てた。
明日は無理だ、じゃあ明後日か、金はあるか、腰は大丈夫か、などなど…。
しかし、ことブログに限れば、日本で俺ほどキム・サーモンの名前を出してきた人間もそういないはず。
(紙媒体では関口弘さんに遠く及ばないが)
腰が痛くても行かないワケには行かぬではありませんか。

ともあれ18日、下北沢。
既に開演時刻は過ぎていたが、まず腹ごしらえをしなければ。
今の俺は12時過ぎには寝てしまう暮らしなので、ライヴが終わってから深夜に夕食などあり得ぬ。
そこで「日高屋」でラーメンを食おうと思ったんだけど…なんだ下北沢の日高屋潰れてるじゃねえか。
すると「COCO壱番屋」でカレーか…いやいや昼飯がまいばすけっとのおにぎりだったから、もう米は食いたくない。
結局「ガスト」でピザになった。


閑話休題。
何年ぶりか思い出せないBASEMENT BAR。
多分このブログを始めてからでは一度も行ってない。
受付の前が煙草の煙でモクモクしている中、これまた十数年ぶりに会うあんな顔こんな顔。

俺にとって今年初のライヴ、トリ前のTHE FADEAWAYSから観る。
THE SWINGIN' NECKBREAKERS来日時に観て以来、約10年ぶりだったが、全然変わってない。
そろいのボーダーのTシャツ姿で放たれる、混じりけなしのピュアなガレージ・パンク。
このバンドももう18年やっているのだという。
FADEAWAYSの出番後、トヨゾー(ベース、ヴォーカル)が俺の顔を見て「今日DOLLじゃん!」と一言。
この晩のDJは件の関口弘さん…確かに(笑)。


KIM SALMON'S SMOKED SALMONの出番は21時25分とアナウンスされていたが、当然のごとく進行は押していて、バンドが登場したのは21時40分頃だった。
キム・サーモン(ヴォーカル、ギター)は2020年頃からこのバンドでやっているらしい。
(ってかすげえバンド名だな…)
13年にスペンサー・P・ジョーンズ(故人)と連名で出したアルバム『RUNAWAYS』(https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_1382.html)のジャケットでは年季の入ったジャンキーみたいなルックスだったキムだが、それからでも10年以上経った今では、ほどよく枯れたちょい悪親父(ってかじいさん)という感じ。
鮭と思われる魚をあしらったジャケットは、多分オーダーメイドだろう。

キム・サーモン以外のメンバーは、ベースとドラム(ちょっとゼレンスキー大統領みたいなルックス)に、ギター兼キーボードの女性。
その女の人がキーボードを弾きながらスキャットを聴かせるAORみたいな(?)1曲目で、少々意表を突かれる。
しかし『RUNAWAYS』でカニエ・ウエスト(!)のカヴァーをやっていたキム、この程度で驚くにはあたらない。
以降もわりとシンガー・ソングライター然とした感じの曲が続いたが、中盤から次第に熱を帯びてくる。
近年のレパートリー「Destination Heartbreak」を失敗して2回もやり直したり、3年ほど前にシングルでリリースしていた「Self Replicator」では”1,2,3,4,5,6,7,8”とカウントを続けて、4で入ろうとしたメンバー全員ずっこけたり(同じようなネタは昔THE PHANTOM SURFERSもやってたなあ)…と、笑わせてくれるところも。

…で、45分ぐらい経ったところで、出ました「We Had Love」!
思わず「うおおおおお」と声が出る。
リード・ギターは基本的に女の人が中心で、それがまたなかなかラウドなエグい音を出す。
しかし、ここからいよいよ中期THE SCIENTISTS楽曲炸裂か!…と思ったら、「We Had Love」で本編終了。
約50分。

バンドはすぐにステージに戻り、アンコールは初期THE SCIENTISTS楽曲3連発で、ラストは代表曲「Frantic Romantic」の渋いヴァージョン。
アンコール含めて約1時間の演奏だった。


個人的には(YouTubeでは演っていた)「Swampland」が聴けなかったのが残念だったし、お客さんもTHE FADEAWAYSの時の方がむしろ盛り上がっていたような気もしないでもなかったけど。
しかしBEASTS OF BOURBONがTHE SCIENTISTSではなかったように、そしてKIM SALMON & THE SURREALISTSもSALMON(https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_691.html)ももちろんSCIENTISTSではなかったように、KIM SALMON'S SMOKED SALMONも現在進行形のキム・サーモンの姿に他ならなかった。
(そもそも「Frantic Romantic」のSCIENTISTSと「Swampland」のSCIENTISTSも実質別のバンドだったよな)
キムもこの24日で67歳なのだという。
もう一度観られる可能性の低さを思えば、とにかく今回の来日を見逃さずに済んでよかったと思う。


終演後即退出。
新宿駅で通行人とすれ違った際、コートの袖のボタンが相手の何処かに引っかかって飛んでしまう。
大事に着てきた、高価いコートなのに…!
ともあれ帰宅は日付が変わってから。
すぐ寝ました。

「エキセントリック・ジャーマン・ラウンジ」@高円寺Oriental Force

エキセントリックジャーマンラウンジ.jpg11日。
高円寺で、ニナ・ハーゲンとクラウス・ノミを特集するDJイヴェントがあるのだという。
それは…腰が痛くても行くしかないではないか。

高円寺、南口の側には久しぶりに出た。
Oriental Forceに到着。
へえ、こんなところにこんなお店があったのか。
思ったよりもずっと小さい。

用事があったため途中からの参加だったのだが、イヴェントのタイトル通り、ニナ・ハーゲンとクラウス・ノミだけでなく、FAUSTとかのドイツのロックをたんまり聴くことが出来ましたよ。
(残念ながら腰が痛くて踊れず)


俺が初めて『スネークマン・ショー』でクラウス・ノミの「The Cold Song」を聴いたのが1981年。
初めてニナ・ハーゲンの『NUN SEX MONK ROCK』を聴いたのが82年。
(初めて聴いたパンク/ニュー・ウェイヴのアルバムだった)
いずれも40年以上前のことである。
思えば遠くへ来たモノだ。


ともあれイヴェント終了後、即退出。
それでも予定していた電車にギリギリだった。
(腰が痛くて速く歩けない)
帰宅して即寝ました。
そして今日もずっとクラウス・ノミを聴いている。
(あとでニナ・ハーゲンも聴く)

「WELCOME BACK MY FRIENDS ”THE RETURN OF EMERSON, LAKE & PALMER”」@六本木EXシアター

ELP.jpg12日。
行ってきましたよ”THE RETURN OF EMERSON, LAKE & PALMER”。

6月の「HEAVY METAL NIGHT」(https://lsdblog.seesaa.net/article/499838200.html)以来半年ぶりの六本木。
俺が行きたい吉野家とかアレとかコレとか全然なくてさあ、貧乏人に優しくない街だよな!
ともあれ軽く腹ごしらえして、EXシアターに向かう。
六本木ヒルズの向かい。
ふーん、こんなところにあったのか。
かなりの高低差があるひな壇状の客席。
俺の席はかなり後ろだったんだけど、それでもステージが凄く近く見える。
チケットはソールドアウトで、フロアは満席。

定刻を約5分過ぎて、場内暗転。
スクリーンにカール・パーマーの画像メッセージが映し出された後、『シンプソンズ』などに登場するEMERSON, LAKE & PALMER(以下EL&P)絡みのエピソードが映し出される。
で…1992年のROYAL ALBERT HALLでのライヴをベースにしたイヴェント、と思っていたのが、いきなりモントリオールでのライヴ映像から始まって、意表を突かれる。
もちろん(?)「Welcome Back」(「Karn Evil 9」)からスタート。

1992年のキース・エマーソンとグレッグ・レイクのライヴ映像にカール・パーマーが生演奏を合わせるのが主体…という予想は、早々に裏切られる。
続く「Hoedown」をはじめとして、カールとポール・ビエラトヴィッチ(ギター、ヴォーカル)とサイモン・フィッツパトリック(ベース、チャップマン・スティック)、つまりCARL PALMER'S ELP LEGACYによる演奏がけっこう多かった。
いや、それはそれで全然OKです。
ってか、ポールとサイモンの上手いこと上手いこと。
「Hoedown」のキーボードのフレーズを、キーボードにしか聴こえないような音色でギターが弾きまくるのだ。
以降、「どうやって弾いてるの? どうやってその音出してるの?」と、ポールとサイモンの手元を注視することが続いた。

「Hoedown」が終わると、カール・パーマーが前に出てきてMCする。
その後も1曲毎にそれが繰り返され、いちいち曲名と、それが収録されているアルバム名がアナウンスされるので、EL&P初心者にも優しい進行。
(もっとも、フロアにEL&P初心者がいたかってえと疑問だが)

”EL&Pの3人”による「Knife Edge」の出音一発、デカくて戦慄。
以降もカール・パーマーのドラムのデカいことデカいこと。
73歳でコレって…70年代はどれだけパワフルだったのか。

カール・パーマーのMCの間にポール・ビエラトヴィッチが引っ込み、サイモン・フィッツパトリックがチャップマン・スティックに持ち替えて、カールとサイモンの二人でインストゥルメンタルの「Take A Pebble」。
ポールが戻って、カールが前に出てこないで座ったままMCしたと思ったら、カールが叩きながら歌う「Benny The Bouncer」(!)。
コレは予想しなかったぞ…。
(セットリストについてほとんど予習してなかったからね)

ここで生演奏陣3人が全員はけて、キース・エマーソンのソロ「Creole Dance」が画像で展開。
それが終わったところで出てきたカール・パーマーがキースの画像にサムズアップするのを見てグッとくる。
そしてカールとポール・ビエラトヴィッチとサイモン・フィッツパトリックによる「Tarkus」。
とにかくドラムがデカい。
ポールがギターでオルガンのような音を、サイモンがスティックでモーグのような音を出すのを口あんぐりして観ている一方で、「Tarkus」でのポールのヴォーカルは、グレッグ・レイクに較べると残念ながら弱過ぎ。

「Creole Dance」と、「Tarkus」に続くポール・ビエラトヴィッチのギター・ソロは、カール・パーマーの休憩時間でもあったのだろう。
(何しろおじいちゃんだからね…)
で、休憩したカール、カール・オルフの「Carmina Burana」からのドラム・ソロで本領発揮。
…正直言って、カールというドラマーは超パワフル、手数もそれなりながら、正直リズム感は大味(ミッチ・ミッチェルとかジンジャー・ベイカーとかの”前時代”のドラマーたちと同じような認識)、プログレッシヴ・ロックのドラマーとしてテクニック面でそんなに上位に来る人ではない、と思っていたのだが。
カール、俺が悪かったよ…。
73歳にして、ドラム・ソロだけで金が取れるようなパフォーマンスが炸裂し、度肝を抜かれたのでした。
それも確かに正確無比なテクニックを前面に出すのではなく、バスドラ踏みながらキメ顔するとかそういうのが目立ったんだけど(笑)、いや…スティックさばきやシンバル・ワークだけでもこんなに魅せてくれるなんて。
おみそれしましたッ!
(遅いよ)

ドラム・ソロを叩きまくったカール・パーマー、間髪入れずボンゴのソロからグレッグ・レイクの映像と共演して「From The Beginning」。
サイモン・フィッツパトリックもベースで参加。
更にポール・ビエラトヴィッチも加わって「Paper Blood」。
(「Black Moon」はなかった)
そして「Lucky Man」。

カール・パーマーがMCしている間にポール・ビエラトヴィッチとサイモン・フィッツパトリックがはけて、”EL&Pの3人”による「Fanfare For The Common Man」~「America」~「Rondo」。
「Rondo」でのキース・エマーソン大暴れが終わったところでポールとサイモンが戻り、大団円。
アンコールはなく、スクリーンに映画のようなエンドロールが流れて、1時間50分近いライヴは終了した。
終演時、ほんの一瞬だけ画面上にかつてのキースとグレッグ・レイク、そして現在のカールが並ぶ姿が映し出されたのに感涙、という人も少なくなかったはず。


この2023年に”EL&P”を観ることが出来るとは、想像もしなかったなあ。
THE BEATLESの”新曲”同様、カール・パーマーにも「今やっておかなければ」という気持ちがあったのだと思う。
キース・エマーソンとグレッグ・レイクは既にあの世の住人で。
そしてカールがまた来日する可能性は、限りなく低いのだから。
観られて良かった、本当に良かった。

SPiRiTRiAL@大塚MEETS

20231201.jpg1日。
久しぶりの大塚。
前日の大森に続き、2日連続で「吉野屋」で早めの夕食。

MEETSは初めて。
おお、10年ぐらい前まで俺がよくDJで出演していたDeepaのすぐそばではないか。
ハコのスケジュールを見ると、大学の軽音のイヴェントが多い。
1ドリンク600円で3ドリンク1000円(!)と言われ、迷わず3ドリンクを選ぶ(笑)。
フロアに入ると…天井が湾曲したレンガ造りの内装は、10月に行った荻窪のTOP BEAT CLUBをもの凄く小さくしたみたい。
(MEETSの方がずっと古いが)
壁の片側が鏡張りなのは、店内を広く見せる仕掛けだろう。
前の方がまだ空いていたので、端っこの席に座る。

先日このブログでリニューアル作『SPiRiTRiAL 2023 edition』(https://lsdblog.seesaa.net/article/501548706.html)を紹介したSPiRiTRiAL…の25周年ワンマン・ライヴ。
25周年にして、彼らにとって初のワンマンなのだという。
節目を祝うのに、バンドが最初期に出演していたMEETSに、20年以上ぶりに戻ってきた。
(かつてとは運営会社も代わっているというが、内装などはほぼそのままなのだそうで)

定刻を5分ほど過ぎて、メンバーが登場。
楽屋からステージに通じる出口はないようで、客席の中を通って出てきた。
メンバー交代を繰り返したSPiRiTRiAL、以前このハコに出ていたのは唯一のオリジナル・メンバーである伊藤威明(ヴォーカル、ベース)だけのはずだが、加入から8年という丸岡勝(ギター)、13年という勝谷健人(ドラム)にとっても感慨深かったに違いない。

SPiRiTRiALのライヴは今まで配信で何度か観ていたのだが。
やはりナマだと迫力が違う。
伊藤威明のよく伸びるハイトーン・ヴォイスと5弦ベース。
丸岡勝(古田新太似…)のテクニカルなギター。
(奇数拍子リフの上でも泣きのあるソロを聴かせる)
そして勝谷健人のヘヴィなドラム。

2曲演った後に、最初のゲスト、SPiRiTRiALの初代ギタリスト・UniQ(ユニク)が登場。
そこで結成当時のドラマー不在時に演っていた曲…として1コーラス披露されたのが、EXTREAMの名曲「More Than Words」(!)。
なるほどねえ。
そしてアルバムにも収録されている初期のレパートリー「1999」が、UniQを含む4人編成で演奏される。

その後二人目のゲストとして、キーボードなどでバンドをサポートしてきたkaiが登場し、アルバムでも彼が参加している「Sad Ride」。
ダンサブルな楽曲に伊藤威明のスラップが映える。
(伊藤とkaiはTM NETWORKのファンとして知り合ったのだという)
トラックメイカーなどで活躍しつつもライヴで演奏することはあまりないというkaiがキーボードを担いで弾きまくり、見せ場を作っていた。

kaiがハケると、あとは3人で次々に曲を放ち続ける。
プログレッシヴでハード。
THE POLICEやRUSHといった、トリオ編成のテクニカルなバンドを思わせる部分も随所に。
あと、後期U.K.から初期ASIAの頃のジョン・ウェットンが作った曲をグレン・ヒューズが歌っている…みたいな感触も。

1時間20分ほど演奏して、10分休憩。
(実際には15分近くあった)
”第2部”はかつて伊藤威明と活動し、SPiRiTRiALと連名作『COUNT 9』(2021年)をリリースしてもいるヴォーカリスト・藤井重樹(現MOONSHINE)が登場し、『COUNT 9』楽曲を3曲披露。
同様にグレン・ヒューズを敬愛する一方で資質が大いに違うシンガー二人のハイトーン合戦に、大いに盛り上がる。

藤井重樹がハケた後に演奏されたのは、伊藤威明がベースで参加した多国籍プロジェクト・PINNACLE POINT「Weight Of The World」。
元々伊藤が歌っていた曲ではないものの、ライヴで演奏されるのは世界初だった模様。

そして第2部の終盤に名曲「Calling」と「Anthem」。
そう、コレを聴きに来たんですよ。
第2部は1時間弱だった。

アンコールではまずUniQとkaiが登場し、伊藤威明が敬愛するFENCE OF DEFENCEのカヴァー「Chain Reaction」。
自分たちはFENCE OF DEFENCEにはなれなかった…と語る伊藤だが、しかし彼らはSPiRiTRiALになったのである。
一時はメジャー・デビューを目指したものの、今のところ果たせずにいるSPiRiTRiAL。
それでも四半世紀続けている、それだけでも尊い。

最後には再び藤井重樹がステージに上がり、『COUNT 9』における「Anthem」、と位置付けられる名曲「Dreamers」で締め。
20曲以上が演奏されたライヴ…気が付けば3時間近く経過していたのだった。


帰ってすぐ寝ました。

AVENGERS@中野MOONSTEP

20231021.jpg21日。

超絶に金がない。
しかしあのAVENGERSが来日。
EL ZINE VOL.62(https://lsdblog.seesaa.net/article/500513810.htmlで「現在64歳のペネロープ・ヒューストンは、どんなパフォーマンスを見せてくれるだろうか」と書いてしまった手前(?)、借金してでも行かないワケには。
前売りも予約しちゃったし。
幸いギャラが入ったので、チケット代の心配がなくなり。
(今後の生活は心配だが)

5年ぶりのMOONSTEP。
15時からのロングラン・イヴェントだったが、俺は(吉野屋で)早めの夕食を済ませてから行ったので、日本勢の最後・THE SLOWMOTIONSの途中から観る。

西海岸勢のトップはTHE VAXXINES。
女性ヴォーカルと日本人のベーシストを擁する、ギター2本の5人組。
「California Scream」という曲名からも明らかな通り、勢いのあるパンク・ロックを聴かせる。
X『LOS ANGELES』のカットオフTシャツにピンクの網タイツといういで立ちの女性シンガー(メンバー中一番背が高い)がフロアに突入しては転げまわる熱演。
35分ほど演奏。

続いてCH3。
(リリース毎にCHANNEL 3だったりCHANNEL THREEだったりしたが、今回フライヤーなどではCH3と表記)
マイク・マグラン(ヴォーカル、ギター)とキム・ガードナー(ギター、ヴォーカル)のオリジナル・メンバー二人に、アンソニー・トンプソン(ベース)、ニック・マニング(ドラム)という4人編成。
やはりというか、スタジオ録音よりもずっとハードな演奏。
それでいてポップ。
フロアでは曲により激しいモッシュが起こる。
生で聴く「Manzanar」に感動。
長い滞日、そしてマイクが日系ということもあってか、「アリガトウゴザイマス!」他、時々飛び出す日本語は堂に入ったモノ。
40分ほどのステージ。


そしてタイムテーブルを20分ほど過ぎて、トリのAVENGERSが登場(画像)。
(フライヤーなどではTHE AVENGERSとなっていたが、大抵は定冠詞なしのAVENGERSと表記される)
ペネロペ・ヒューストン(ヴォーカル:”ペネロープ”ではなく”ペネロペ”と聞こえた)、グレッグ・イングラム(ギター)のオリジナル・メンバー二人に、ジョエル・リーダー(ベース)とルイス・イレイズ(ドラム)という、本格的な再結成を果たしてから20年近く不動の4人編成。
この12月で65歳になるペネロペはかなり太っているものの、現在64歳には見えない若々しいルックス、そして歌唱。
これまた太ってしまっているがやはり若い頃の面影を残すグレッグは、あまりコーラスもせず動きも少なく、黙々とハードなギターを弾く。
(その分ジョエルが動き回っていた)
フロントの二人よりも若いリズム・セクションが、アンサンブルをガッツリ支えている。
(特にルイスのパワフルなドラム)

何しろ活動中にEP1枚、解散直後にEP1枚…というのが当時の公式な音源(全7曲)だったバンド。
それ以外の楽曲はすべて編集盤などで”未発表曲”として接していたのだが。
それらの曲が目の前でガンガン演奏されるのであります。
特に「Teenage Rebel」に続いて演奏された「Corpus Christi」には驚いた。
ブラッド・ケント(故人)が弾いていた曲も、グレッグ・イングラムのギターで演るのか…!
…で「Uh Oh!」も「Second To None」(1-2-3)も次々と。

セットの後半に代表曲中の代表曲「We Are The One」が飛び出すと、フロアは大盛り上がりの大暴れ。
以後も「Car Crash」に「Paint It Black」に「The American In Me」…と名曲連発。
(興奮していて曲順とかよく覚えてません)
アンコールも「Money」とか「I Believe In Me」とか。
イイ曲がそろっていたバンドだったし、カヴァーの選曲も渋かった…というのを改めて実感する。
アンコール含めてちょうど1時間ほどの演奏。
堪能しました。


フロアの端に位置しつつも、ついつい前の方に行ってしまったので、結果的にPAスピーカーの真ん前。
帰宅してみると、久しぶりに耳鳴りが残ったままだった。

THE ALLIGATOR BLUES@荻窪TOP BEAT CLUB

20231018.jpg18日。

荻窪には何度か行ったことがあるが、はて、JRの荻窪駅で降りたのって初めてじゃなかっただろうか…。
(毎回丸の内線ばかりだった気がする)

で、青梅街道から環八に入って、TOP BEAT CLUBを500mほども通り過ぎる。
都合1kmほど余計に歩いたことに。
(汗をかいた)
こんなところにライヴハウスがあったのですね。

ともあれ一番手・まこスケのラスト1曲演奏中にフロアに滑り込む。
リヴァプールのCAVERN CLUBを意識したと思われるレンガの内装がおしゃれなお店。

二番手がluck'C'lash。
女性ヴォーカルを擁する4人組。
ソウルやファンクの根っこを持ちつつJ-POP的な、音楽的にはまあよくあるタイプと思ったが、歌唱も演奏もやたら上手い。
シンガーもかなりの声量ながら、演奏陣がちょっと本気出すと時々声が埋もれそうになる。
特に、ハイハットがえらく高い位置にあるドラマーの叩きっぷりは見モノだった。
(ドラムはサポートだったみたいだけど)

三番手のRevolに続いて、トリ前にブリキオーケストラ。
ヴォーカル兼アコースティックギター、エレキギター、ベースのトリオ。
ドラムが入っての3人編成だったりすることもあるらしい。
ブルーズやジャズのテイストを感じさせるロック。
メロディのセンスに、かつて横浜で活動していたROMEO BLUEあたりに通じるモノがあったり。
ウサギのお面をかぶって顔が見えないエレキの人が凄く上手い。


トリはTHE ALLIGATOR BLUES(画像)。
7ヵ月ぶりに観た。
二人だけでぶちかます、ハイテンションでソウル・ダイナマイトなロッキン・ブルーズは相変わらず。
シンプルで暗めな照明が、このバンドによく合っている。

相変わらず…といっても初期からはけっこう様変わりした。
JBマナーなソウル/ファンク色が増量。
ともあれステージ終盤の長いMCに続いて、本編ラストは狂気の(?)爆裂ブギー「Love You Tender」。
https://lsdblog.seesaa.net/article/201611article_7.html
いつ聴いても凄いね。
フロアは大いに盛り上がる。

演奏の間にペットボトルのキャップをなくしてしまったベニー(ドラム)、アンコールでステージに戻ってキャップを見つけると、それを「ええい!」とフロアに投げつける(笑)。
そしてアンコールはキャッチーな「Moon Flight Beach」。
https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_1705.html
この曲ももう10年近く演っているのか。
もうすっかり代表曲だね。
何しろライヴが素晴らしいバンドなので、未見の方は是非一度体験してみてください。
(都内よりも地方の方がライヴ多いそうだけど)


定刻をけっこう過ぎての終演。
ゆっくりしている時間もなく、早々に退出。
それでも帰宅は日付が変わる頃になってしまった。

DOCTORS OF MADNESS@早稲田ZONE-B

20231005.jpg5日。
4年ぶりのZONE-B。
そして4年ぶりのDOCTORS OF MADNESS。
2003年の初来日から20年で8回目の来日(のはず)。
何処の人気バンドですかというペース…。

前回の来日時同様、まずSISTER PAULの(というか今回はDOCTORS OF MADNESSの)ベーシスト、ススムが一人で登場して前説。
初来日以降の、DOCTORS OF MADNESS招聘で生じた赤字をぶっちゃけるMCで笑わせる。
(黒字の時もあったそうで)
初来日時に52歳だったリチャード・ストレンジ、御年72歳という。
もう72歳というべきなのか、まだ72歳というべきなのか。
1951年生まれのリチャード、76年にDOCTORS OF MADNESSがデビューした時点で25歳。
60年代には若過ぎ、パンクの時代には既に若いとは誰にも思われなかった…本当に微妙な時期にシーンに現れた人だったなあ。

…と思っているところにリチャード・ストレンジ(ヴォーカル、ギター)とマッキー(ドラム)が登場。
お約束的な「Doctors Of Madness」から、『DARK TIMES』(2019年)収録曲や新曲も交えつつ、基本的には70年代の名曲総まくりなステージを聴かせる。
前回観た時には演奏されなかった「Back From The Dead」、エンディングの"Dead, dead, dead, dead…!”から間髪入れず「Triple Vision」という流れに、否応なしに盛り上がる。
「Mitzi's Cure」演奏後、リチャードに「今のなんていう曲?」と声をかけた、多分DOCTORS OF MADNESS初見だったのではと思われる外国人客も、セットが進むうちにどんどん動きが大きくなっていく。
その「Mitzi's Cure」、今のアレンジで聴くと、リチャード/DOCTORS OF MADNESSがTHE VELVET UNDERGROUND~『BERLIN』あたりまでのルー・リードから受けていた多大な影響が改めて透けて見える気も。

「Marie And Joe」に続いて演奏された新曲「We're William Burrough's Soft Machines」に、リチャード・ストレンジの衰えないソングライティング能力を思い知る。
その後に披露された「So Many Ways To Hurt You」とか「Damn」とか「Make It Stop」とかの今世紀に入って発表された曲もそうだけど、サビが強くて、ある意味キャッチーとさえ言える。
「We're William Burrough's Soft Machines」も、1回聴いたらもうサビのコーラスを一緒に歌えるのだった。
あと21世紀の英日混成DOCTORS OF MADNESSを支え続けてきたSISTER PAULの二人の貢献が本当にナイス。
今回、「So Many Ways To Hurt You」などで聴けたマッキーの素晴らしい歌唱には驚かされた。

1stアルバムからの「Billy Watch Out」って、ライヴで初めて聴いた気がするんだけど、今までにも演奏されてたかしら。
ともあれ「Sons Of Survival」「Suicide City」から、必殺の「Waiting」。
DOCTORS OF MADNESSがTHE DAMNEDに多大な影響を与えたというのが本当によくわかる、とんでもないスピード・ロック。
特にマッキーの演奏はオリジナルを凌駕する凄まじい勢いで、ドカドカバシャバシャ鳴り続けるドラミングは、むしろDAMNED的だった。

アンコールはコレもお約束的な「Kiss Goodbye Tomorrow」からの「Into The Strange」。
70分余りで16曲(だったと思う)をぶちかましたステージは、本当にあっという間に感じられた。

アゴや首の周りに深いしわやたるみが目立ち、体形も少々変化した(ススムによれば、身長も初来日時より5cmくらい縮んだのではとのこと)リチャード・ストレンジ。
しかし「Waiting」で声がやや低くなっていると感じた以外は、歌唱も演奏も衰えが見られず。
曲によっては脳内でヴァイオリンを補完したりもしていたものの、前回同様トリオでの演奏にも不足はほとんど感じられなかった。
帰り際「また会おう!」と声をかけた俺に「(初来日から)21年目もな!」と応じたリチャード…まだまだ来日を重ねてほしいモノです。


(2024.12.2.改訂)

「JUDAFEST」@新宿ANTIKNOCK

JUDAFEST 2023.jpg29日。
流血ブリザードのヴォーカリスト、ユダ様の生誕祭。

改装を終えて29日の10時に開店したという吉野家で早めの腹ごしらえを済ませて、フロアに入る。
カッコいい女性DJが70年代パンクのカヴァーを中心にスピンしていた。

定刻より少し早く、司会のSUZANが登場して客を煽る。
そして一番手のSEX MACHINEGUNSが登場。
何て贅沢なイヴェントでしょう。
SEX MACHINEGUNS、初めて観た。
リフもソロも極めて正統派のメタル・サウンドなのに、どの曲にもあふれるユーモラスな感覚。
(MCにも大笑い)
そして、80年代のACCEPT以来メタルの伝統芸(?)となっている、フォーメーション的な動き。
久々の対バンとなった流血ブリザードに対するリスペクトの見えるステージ運びでした。
フロア前方のヘッドバンギングの波…という光景を、久しぶりに見たな。
約40分ほどのステージ。

再び登場したSUZANに呼び込まれ、二番手はCOCOBAT。
何て贅沢な(以下略)
SEX MACHINEGUNSも25年やっているが、こっちは既に活動歴30年以上。
COCOBATも実は初めて観た。
TAKE-SHITのブチブチバキバキ鳴るベースに乗せて、HIDEKIの朗々とした声が響く。
そのHIDEKI含め、メンバー全員、基本的にあんまり(というかほとんど)フロアを見ない。
約35分ほどのステージは曲間ほぼなし、MCなしで黙々と進行し。
最後に「ありがとうございました」と一言だけあって終了。


そして流血ブリザード…と、ものすげえエッチな格好をした”ユダガール”(NEKO&白玉あも)がステージに現れる。
(おっぱいが…)
約9ヵ月ぶりに観る流血ブリザード。
もちろんいつものスカムで楽しいパンク・ロック連発。
(メンバー紹介はSUZANが最初にやったので、ベーシスト、ベルゼブブ・ヨゴレのいつもの「わははは、俺は悪魔だ!」とかはなし)
いったんユダ様がはけて、メンバーのMC(ヨゴレはホントに見る度に髪型が違う)と、ミリー・バイソン(ギター:演奏しながら脚がもの凄い角度で上がるの、ナンシー・ウィルソンみたい)が歌う「流血ブリザードのテーマ」。
再登場したユダ様がでっかい花火をバチバチやって、ステージもフロアも白煙で何だかよく見えなくなった状態で本編終了。
約35分。
ちなみにミリーさんのケツには”売女”ではなく”混沌”と書いてありました。

アンコール1曲目はユダ様のソロ。
トリップ・ホップ風のトラックに乗せたダークなラップと歌唱に、ユダ様の多才ぶりを見る。
続いてSUZANが登場してのユニット”デビルホンコンズ”、更にミリー・バイソンも加わり。
お約束の(?)ケーキにユダ様の顔が突っ込まれる誕生日セレモニーに続いて、みんなで「I Love Me」。
いやあ、楽しかった。

それにしても、流血ブリザードももう15年ですってよ。
で、俺が初めて流血ブリザードを観たのがちょうど10年前、2013年9月29日の新宿LOFT。
https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_1365.html
もう10年も経ったのか…。
光陰矢の如し。


追記:
COCOBAT、2018年7月に観てたわ…。

(2025.5.14.)

「無機質な狂気 第13夜」@新大久保EARTHDOM

無機質な狂気.jpg29日。
午後、酷暑の炎天下を(日陰伝いに)向天神橋から梅ヶ丘まで30分歩いて死にそうになる。
ともあれ小田急線で世田谷区を離れ、新宿。
新宿から新大久保まで再び(日陰伝いに)歩く。
ビールは手放せない。
時間があったので、新大久保の「パリミキ」で眼鏡をクリーニングしてもらったら、女性店員がサングラスに顔面ピアスに手首タトゥーで驚いた。
まあ都心のお店でだけOKなんだろうな。
(埼玉県内のパリミキでそんな店員見たことない。件の女性店員は地方転勤とか言われたら会社辞めるのかも)
それはさておき吉野屋で早めの夕食。

4ヵ月ぶりのEARTHDOM。
フロアではDJ Zが裸のラリーズを回しまくっていた。
「無機質な狂気」は2018年11月の”第七夜”(https://lsdblog.seesaa.net/article/201811article_4.html)以来約5年ぶり。
ところが、今回が最後の開催になるのだという。

一番手は浜松のUP-TIGHT。
某SNSではずっと以前からつながっていたんだけど、ライヴを観るのは初めて。
ドラマーは女性、ベーシストは座ったままなので俺がいたフロア後方からはほとんど見えない。
最小限の照明の中で炸裂する爆音のギターと語るようなヴォーカルには、誰もが裸のラリーズを連想するだろうが、実際にはラリーズとはかなり違う”間”の感覚を持った、独特なサウンド。
バンド名がTHE VELVET UNDERGROUNDに由来する通り、リフなど随所に『WHITE LIGHT/WHITE HEAT』の頃のVELVET UNDERGROUNDを思わせるセンスが。
カッコよかった。

ZさんのDJに続いて、the GOD。
バンドが音を出し始めると、眼の周りと鼻筋に奇妙なメイクを施したNON(ヴォーカル)が登場。
昨年観た時はNONが数曲でアコースティック・ギターを演奏していたが、今回は全曲で歌に徹していて。
その分アクションが派手なのが良い。
チャック・ベリー~THE ROLLING STONES風のリフが随所で聴かれる日本語のR&R…は村八分の系統と言えるのだろうけど。
しかしずっしりした演奏に乗るNONの軽妙で味わい深いヴォーカルは、やはりこのバンドならではのオリジナルなモノだ。
ずっしり感じるのはツボを押さえたHAGAL(ベース)とキヨシ(ドラム)のリズム・セクションによるモノだろう。
KINちゃん(ギター)は髪型や服装が前回観た時以上にジョニー・サンダースに寄っていた。

Zさんがキャ→とか回して盛り上がったところに、アレルギー登場。
俺が宝島誌上でアレルギーの名前を知ったのは、彼らが解散した頃だ。
40年近く経ってアレルギーをナマで観る日が来るとは…。
(TVでDe-LUXを観ていた頃には想像もしなかったよ)
アレルギー自体は10年ほど前から活動を再開しているが、宙也(ヴォーカル)以外は全員入れ替わっている。
しかし宙也を支える2023年のアレルギーは、内藤幸也(ギター)、オカジママリコ(ベース)、小松正宏(ドラム)という超強力メンバー。
特にベースが女性というのは重要。
で、想像以上にアレルギーそのものの音だった。
宙也のヴォーカルにも衰えなし。
(ルックスも60代には見えない)

残念ながら都合によりアレルギーのステージ半ばで退出したが。
充分堪能しました。
Zさんもお疲れさまでした。

「HEAVY METAL NIGHT」@六本木MAHARAJA

20230624-4.jpg24日。
昨年8月(https://lsdblog.seesaa.net/article/202208article_17.html)以来、10ヵ月ぶりに「HEAVY METAL NIGHT」@六本木MAHARAJAに行ってきました。
後半しかいられなかったけど。

これまた10ヵ月ぶりの六本木。
フロアに入ると、DJムラマツヒロキがプレイ中。
(画像)
間に合った。
連発される80年代へヴィ・メタル名曲の数々。
いやあ、やっぱりアガるなあ。

続いて前回初めてお会いした伝説のDJ・PANKY氏のプレイを初めて聴く。
元々クラシック・ロック寄りのお方だと思うが、イヴェントに合わせてか80年代メタルを多めにスピン。
(もちろんLED ZEPPELINとかも)
かなりのお歳のはずだけど、髪の毛たくさんあってうらやましいわねえ。

しかし何より(?)お立ち台で妖艶に踊りまくる3人のダンサーの素晴らしさよ。
3人それぞれにコスチュームもスタイルも違い。
みんな違ってみんないい。
(なんじゃそりゃ)

ムラマツヒロキ先生の2回目の出番中に退出。
帰って晩飯食ってすぐ寝ました。
やっぱりメタルはええのう。
(前回と同じ締め)