BB@新代田FEVER

KIMG0164.JPG14日。
久しぶりのFEVER。
このブログでもアルバムを紹介したBBのリリース・ツアー最終日。
フロアは超満員とは行かないものの、十分な客入り。
いろんな人に会う。
DJのオファーもあったり。
(まだわかんないけど、実現したら楽しいな)

定刻を5分ほど過ぎて、一番手のSTORM OF VOIDが登場。
この日の出演バンドの中で、唯一知らないバンド。
George Bodman(8弦ギター)とDairoku Seki(ドラム)の二人によるインストゥルメンタル・デュオ。
ドゥーム/ストーナー寄りと思わせて、多弦ギターをフィーチュアして変拍子も交えたサウンドはちょっとジェントっぽくもあり。
面白かった。
35分ほど演奏。

フロアが禁煙だったので、転換の度にロビーに出る。
ともあれ二番手はREDSHEER。
3月に新大久保EARTHDOMで観たバンド。
その時の感想と同じく…ハードコアが根っこにありつつ、ドゥーミーでヘヴィ。
クールで簡潔なMCも良い。
俺は身長があるので、ライヴでは他のお客さんの邪魔にならないよう、基本的に後ろの方や横の方で観ることが多く、この日も終始バーカウンターのところで観ていたのだけど。
実はFEVERや東高円寺U.F.O.CLUBでバーカウンターにへばりついているのは他にも理由があって、演奏のヘヴィさがバーカウンターの振動で伝わってくるのが気持ち良かったりするからでもある。
(変態?)
今回のREDSHEERもドラムのヘヴィネスでバーカウンターが終始ビリビリしていた。
ラストに初披露の新曲を持ってくるという攻めたステージ。
その新曲は歌に入るところでミスがあって2回もやり直し、メンバーには不本意なライヴだったようだが、十分カッコよかった。
40分ほど演奏。

トリ前はNEPENTHES。
2年半ぶりに観た。
(その間にもヴォーカルのNEGGYこと根岸にはあちこちで会っているが)
BAREBONESのゴッタツ(ベース)が加入した現在の4人編成では初めて観る。
一時期病に倒れたというIWAMOTOR(ドラム)が復帰してからも間がない。
しかしNEPENTHESはNEPENTHESだった。
各種の酒を手にしたメンバーの乾杯から始まり、SUTOの引きずりまくるギターに、根岸の歪みに歪んだヴォーカルで歌われるメロディ。
(その根岸、別珍のジャケットに手袋という超暑そうな格好を最後まで貫いていた)
ペットボトルの水と缶ビールを交互に飲みながら異常に高い位置にセットされたシンバルを叩きまくり、隙あらばスツールの上に立つIWAMOTOR。
(そしてフロアが禁煙だというのにIWAMOTORとSUTOはステージで煙草を吸っていた…)
缶ビールを手放さず、意味不明な(笑)アクションを連発する根岸。
最高だ。
約45分のセット。

そしてBB(画像)。
RYUJI(ヴォーカル:元COCOBAT)、坂本東(ギター:WRENCH)、駒村将也(ベース:MINOR LEAGUE)、広野与一(ドラム:MINOR LEAGUE)という豪華メンバーの4人組。
赤を中心にした照明とステージを覆うスモークで、序盤はメンバーの姿さえよく見えない。
音楽的には、もの凄く音のデカいポスト・パンクといった感じ。
それも半端な音量ではない。
坂本の自在なギター、ゴリゴリブリバリ鳴る駒村のベース、叫びと語りの間を行き来するようなRYUJIのヴォーカル。
(演奏があまりにラウドで、十分に聴こえていたとは言い難かったものの)
個人的に何よりも印象的だったのは、最初からパンツ一丁で叩きまくる広野のドラムだった。
8ビートなどのシンプルなリズム・キープがほぼなく、複雑なリズムやオカズをとんでもないパワーで叩いて叩いて叩いて叩く。
ライヴの途中から、視線がドラムに釘付けになってしまった。
(バーカウンターにへばりつきながら前の方に行ってしまった)
MCもなく、ひたすら怒涛の勢いで展開するライヴ。
アンコールもあるのか不安だった程だが、実際には1曲アンコール。
凄いもん観た、と思った。


ライヴの余韻を楽しむ暇もなく、新代田から電車に乗る。
帰宅したのは日付が変わった後だった。


追記:
この時話した件、いまだに実現していない。
まあコロナ禍とかあったんで仕方がない。

(2025.9.3.)

バラナンブ@高円寺ShowBoat

KIMG0156.JPG本日。
先月DJやったばかりのShowBoat。
今日はお客で。
バラナンブのレコ発。
早く着き過ぎた…と思ったところが、地下に続く階段には行列が出来ているではないか!
そして受け付けは先月のイヴェントでフードを振る舞っていたカコちゃん。

フロアに入ると、テーブルと椅子が並んでいる。
いつものShowBoatと違う感じ。
ともあれDJがグラム・ロック中心に7inchで回しまくり、気分が上がる…と思いつつもこの日はフロアが禁煙だったので、受付前とフロアを行ったり来たりして過ごす。

一番手、らいむらいと。
15年以上前、東高円寺U.F.O.CLUBのグラム・ロックのイヴェントで何度も観ていたバンドだ。
失礼ながら、まだやっているとは知らなかった。
アコースティックギター兼ヴォーカルとベースとドラムのアンサンブルはかつて以上にフォーキー、かつ歌謡テイストが強い気がしたが、全曲に通底する諦念とデカダンスに彩られた歌唱と演奏の説得力は倍加していた。
テーブル席前方はらいむらいと目当ての女性客で占められていた。
彼女たちもバンドと共に歳月を重ねてきたのだろう。

二番手はシクスシクス。
アコースティックギター兼ヴォーカルの女性と、エレキギター兼ヴォーカルの男性の二人組、プラス打ち込み。
アコギをかき鳴らし、Charaあたりを思わせる艶っぽい歌唱から叫びに転ずる女性ヴォーカル。
中性的で訥々とした歌を聴かせながら時に水谷孝やジミ・ヘンドリックスを髣髴とさせるノイジーなエレキを弾きまくる男性ヴォーカル。
(空間系エフェクトの使い方が絶妙)
面白かった。


そしてバラナンブ(画像)。
昨年も同じShowBoatに観に出かけたのだが、その時は出番に間に合わず。
藤井政英(ギター、ヴォーカル)、山崎怠雅(ベース)、南部輝久(ドラム)のトリオ。
3人がそれぞれに演奏するのは観たことがあったものの、この3人でのライヴを観るのは初めて。
藤井と知り合ってから、かれこれ10年ほどになる。
堕空をはじめとするいろいろなバンドやユニットで彼の演奏を観たり聴いたりしたのだけど、俺の中では藤井政英=ベーシストという認識だった。
しかしこのバンドでの藤井はギターとヴォーカル。
彼がギターを弾くのも歌うのも、初めて観たのだった。
とはいえ彼は、かつてあのYBO²でギターを弾いていた男なのである。
(山崎がベースを弾くのも初めて観た)

バラナンブの音楽性は、ざっくり言うとハード・ロック。
とは言ってもDEEP PURPLEをはじめとする70年代以降にきっちりカテゴライズされたハード・ロックではなく、CREAMあたりから初期BLACK SABBATHあたりに至るような、原初的なハード・ロックのテイストが匂っている。
そこに、THE CUREなんかを愛する藤井政英のニュー・ウェイヴ以降のセンスを混ぜ合わせ。
(ニュー・ウェイヴ/ポスト・パンクの一部が80年代にハード・ロック化していたことを思えば納得)
歪み系のエフェクターとワウペダルを組み合わせた、弾き過ぎず少ない音数でよく歌うギターに、手数の多いベース、やかましいドラム。

アンコールはジャックス「薔薇卍」のヘヴィなカヴァー。
この選曲からしても、このバンドが“いわゆる定型のハード・ロック・バンド”ではない、ということがよくわかろうというモノだ。

ところで一時期かなり太っていた藤井政英、けっこう痩せていた。
藤井くん、もっと痩せよう!(笑)


追記:
らいむらいとは現在も精力的に活動している。
シクスシクスは2020年に解散したが、メンバー二人はそれぞれに活動している様子。

(2025.9.1.)

「N.W.O.B.H.M 40TH ANNIVERSARY SPECIAL GIG」@吉祥寺CLUB SEATA

画像本日。
タイトル通り、New Wave Of British Heavy Metal(以下NWOBHM)40周年を記念したイヴェント。

半年ぶりのCLUB SEATA。
俺が16時近くにフロアに入った時には、オープニング・アクトのTHE BABES(オーストラリア)の出番は終わっていて。
なんか、BLACK SABBATHのカヴァーとか演っていたらしい。
DJブースではムラマツヒロキがNWOBHM縛りで快調に回していた。

そしてステージには間もなくHELL FREEZES OVERが登場。
3月にRAVENのオープニング・アクトとして観て以来。
ステージ上にはイヴェント後半に出演する海外バンドの機材がセッティングされているため、それらのドラムやアンプの前に前半に出演するバンドの機材が置かれている。
言ってみれば前座扱い。
こういう場合、音響や照明なども制限されたりしてパフォーマンスがショボく見えてしまいがちだが、この日のHELL FREEZES OVERはそんなハンデを微塵も感じさせなかった。
むしろ、ドラムがステージ前方に設置されていたせいで見た目のインパクトが倍増していたぐらい。
NWOBHMとアメリカの80年代スラッシュ・メタルのいいとこどりみたいなサウンドは変わらずパワフルで、前回気になった点も改善されていたと思う。

イヴェントが長丁場とあって、ムラマツヒロキのDJはいつものようなショートMIXではなくほぼ丸がけ。
それにしてもそのレコード・コレクションには感嘆させられる。
次のライヴはSURVIVE。
名前しか知らなかった。
ヴォーカルがギターを兼ねる4人編成。
コープス・ペイント風のルックスからしてブラック・メタル/ヴァイキング・メタルかなと思ったが。
ヴォーカルはグロウルというほどではないものの潰した発声で、同期音源を用いたストリングス類の挿入も含めてメロデスっぽい。
一方で時々朗々としたノーマル声の歌唱も聴かせ、メロデスを通過したポスト・メタル的なテイストも随所に。
ユニークなバンド。

日本勢の最後はSABBAT。
既に35年以上活動、三重県桑名市が世界に誇る国内アンダーグラウンド・メタルの伝説。
ゲゾル(ヴォーカル、ベース)とゾルゲリオン(ドラム)は最初から裸同然の格好。
そのサウンドは、限りなくVENOMだ。
(曲によっては、そこに往年のジャパメタっぽいテイストが絶妙にミックスされている)
両腕の前腕が鋲で覆われ、演奏と歌の合間に舌を伸ばすゲゾルの姿は、ほとんどクロノスそのもの。
VENOM inc.の前にこんなバンド出していいんかい…と思いながら観ていたら、最後にVENOM inc.の“デモリション・マン”ことトニー・ドーランが登場して共演。


長丁場のイヴェントで、ムラマツヒロキが回せるレコードが残り少なくなってきたのが明らかになり始め(苦笑)。
それでもANGEL WITCHでフロア大合唱となったところに、VENOM inc.が現れた。
『PRIME EVIL』(1989年)当時のVENOMのラインナップ復活…として話題になったこのバンドだが、その後アバドン(ドラム)が家庭の事情で脱退。
現在はマンタス(ギター)のみ在籍するVENOMもどき…というのは口が悪いか。
しかもそのマンタス、長い金髪は既になく、頭にはバンダナを巻いていて、言われなければわからない風貌…。
(80年代に新日本プロレスに来日した時のスーパースター・ビリー・グレアムを思い出した)

危惧(?)したとおり、新ドラマーは上手過ぎる。
(ただし顔で叩くタイプの人で、観ていて楽しかった。ってかアバドンのプレイは他のドラマーに再現出来ないよなー)
トニー・ドーランはベースを弾きながら上を向いて歌うレミー風スタイル。
前半は敢えて(?)往年の名曲の多くを外したセットリストで、正直「これじゃない」感がけっこうあり。
しかしマンタスという人が、ギタリストとしてテクニックよりも工夫を凝らしたリフやフレーズで勝負してきたことが改めてよく伝わった。
(とはいえもちろん昔よりかなり上手くなっていた)
ともあれこのバンドはVENOMじゃなくVENOM inc.なのだ。

で、いきなりシングル「Manitou」のB面曲だった「Dead Of The Nite」を披露して空気が変わり。
そこから「Witching Hour」「Black Metal」の2連発。
「Witching Hour」の前にマンタスが身振り手振りでオーディエンスを二手に分け、“Wall of death”を要求する。
正直Wall of deathというほどではなかったが、フロアはモッシュの嵐と化した。
ドラムが若返ったためか、超速い「Witching Hour」。
その後は「In League With Satan」他、超大盛り上がりで終了。


そしてトリがGIRLSCHOOL。
2回目の来日だと思う。
オリジナル・メンバーのイーニッド・ウィリアムズ(ヴォーカル、ベース)が残念ながら脱退し(なんか、もめたらしい)、来日メンバーはキム・マコーリフ(ヴォーカル、ギター)、ジャッキー・チェンバース(ギター)、トレイシー・ラム(ベース:元ROCK GODDESS)、デニス・デュフォート(ドラム)の4人。
1999年加入、メンバー中最年少(それでも50代半ば)のジャッキーはメッシュのシャツというセクシーないでたちで、胸の谷間に視線が釘付けとなってしまった。

「Demolition」に始まるセットは最初から大いに盛り上がる。
(キム・マコーリフは音に気になる部分が多かったようで、しきりにアンプのつまみをいじったりスタッフを呼んだりしていたが)
大ヒット曲こそ少ないものの、コンスタントに作品を出し続けて来たバンドだけあって、イイ曲が多い。
一方で演奏は本当にラフ。
彼女たちがヘヴィ・メタル・バンドではなく、そもそもパンキッシュなハードR&Rバンドだったのだということを改めて実感。
今でも演奏技術は必要最小限という感じで、ジャッキー・チェンバースのギターにはおよそテクニカルな感じはなく、むしろノイジー。
「Emergency」ではキムとジャッキーが歌に入るタイミングを見失ってグダグダに…(苦笑)。

近作の曲からデビュー・シングル「Take It All Away」、GUNのカヴァー「Race With The Devil」、亡きレミーに捧げた「Take It Like A Band」まで、まんべんなく披露。
「Take It All Away」ではジャッキー・チェンバースがマイク・スタンドをフロアに伸ばして観客に歌わせる。
「Watch Your Step」ではトレイシー・ラムがリード・ヴォーカルを聴かせたりも。
MOTORHEAD「Bomber」のカヴァーではVENOM inc.のトニー・ドーランが飛び入り。

いわゆる美魔女風のフロント3人に対して、完全におばあちゃんと化しているのがドラムのデニス・デュフォート。
しかし随所でパワフルなドラミングを聴かせ、アンコールではマイクを握って「You want some more?」とフロアを煽った。
アンコール2曲目、ZZ TOP「Tush」カヴァーではトニー・ドーランとマンタスが飛び入りしてヴォーカルをとったりと、ライヴは最後まで盛り上がった。
「Please Don't Touch」を演ってくれたらな…と思ったが、まあそれはそれ。
いろんな人に会って楽しい一夜でした。


(2025.8.27.改訂)

久米小百合@世田谷区民会館

画像本日。
“障がい児・者の生活を豊かに…”というスローガンを掲げるNPO法人・わんぱくクラブ育成会が1993年から主催する“わんぱくコンサート”。
ダ・カーポに始まり、これまでに上條恒彦、南こうせつ、小室等、イルカ、タケカワユキヒデ、太田裕美…といった錚々たる顔ぶれが出演。
俺は3年前に木山裕策のコンサートを観たのだが、その後は諸事情で開催されていなかった。
今年は記念すべき第25回が開催、出演は久米小百合だという。
しかも事前情報によると、彼女がほぼ封印してきた“あの曲”が歌われるとのこと。

久米小百合と言っても正直ピンとこない人が多いのではと思うのだが、久保田早紀ならどうだろう。
そう、あの「異邦人」の久保田早紀だ。
…と言ってもまだピンとこない人もいるかも知れないけどね。
何しろ「異邦人」の特大ヒット(オリコン1位)は1979年、40年前のことだ。
芸能界での活躍は短く、84年に引退。
それ以降は商業音楽から離れて、ゴスペルを歌っている。
ゴスペル・シンガーではなくミュージック・ミッショナリー(音楽宣教師)というのだそうだ。
会社員時代に上司が久保田早紀のファンだったおかげで、俺は久米小百合名義の音楽も聴く機会があった。


わんぱくクラブ育成会理事長と世田谷区長の挨拶に続いて、全身白い服の久米小百合がステージに登場。
いきなり立ったままアカペラで歌い始める。
黒人霊歌「Nobody Knows」を日本語と英語で。
還暦を超えても、透明感のある声は若い頃と変わっていない。
しかし、近年大きな会場で歌う機会はほとんどなかったのだろう…というのは、その発声からすぐに気付いた。
それからピアノの弾き語りで歌った2曲に続いての長いMCで、最近は教会や幼稚園で歌うことがほとんどで、世田谷区民会館のような1000人規模のホールで歌うことは滅多にない、と明かされて納得。

ゴスペルや賛美歌だけでなく、「上を向いて歩こう」「涙そうそう」「ふるさと」といった曲も歌われ。
ゴスペル・ナンバー「Jesus Loves Me」と「シャボン玉」のマッシュアップ(?)や、小学生が作った詩の朗読といった趣向も。

一人で7曲歌ったところで、ヴァイオリニスト・工藤美穂が登場し、そこからは二人のステージとなる。
後半は「Amazing Grace」から始まり、久米小百合のオリジナル曲中心に進行。
前半のピアノ弾き語りはどうしても視覚的な刺激に乏しかったが、後半では工藤美穂の動きが加わっただけでなく、サウンド面でもグッと幅が出る。
(プログレ好きにもアピールしそうな…)

12曲演奏したところで工藤美穂がヴァイオリンを持ったままステージ下に降り。
始まったのはあの有名な「マイムマイム」。
工藤美穂がヴァイオリンを弾きながら客席を練り歩き、久米小百合もステージを降りて観客にマイクを向ける。
で、ヴァイオリン1本でエキゾチックに演奏される「マイムマイム」がえらくカッコよくてびっくりした。

そしてアンコール。
出ました「異邦人」。
はっきり言って昭和の歌謡曲史上に残る超絶な名曲のひとつだと思うが、久保田早紀/久米小百合にとって大き過ぎる十字架になったようでもあり。
(結局彼女は「異邦人」以上のヒットには恵まれなかった。実は80年代もイイ曲多いんだけどね)
ゴスペル転向後はほとんど歌われたことがなかったはず。
それが今、ナマで歌われている。
ヴァイオリンとピアノのみのシンプルなアレンジ、1コーラス歌ってそのまま最後のサビに行って終わってしまう短縮ヴァージョンながら、得難い体験になったのは間違いない。

「異邦人」に続いて、久米小百合の亡父が好きだったという「Danny Boy」(THIN LIZZYやAC/DCも演ったアレ)でコンサート終了。
いやあ、イイもん聴かせてもらいました。
会場を出たらまだ15時過ぎで、次の用事まで間が空き過ぎてちょっと困ったけど。


追記:
この翌年がコロナ禍で、”わんぱくコンサート”はその後絶えている。
(財政的にも厳しいのだろう)
ともあれ復活を祈念する。

(2025.8.27.)

木幡東介@高円寺稲生座

画像9日の続き。
吉祥寺SILVER ELEPHANTを出て、小雨の中を移動。
新宿LOFTで写真家・高畠正人氏主催のイヴェント「UNDERGROUND」。
しかしSILVER ELEPHANTのライヴが押し、俺が到着したのはちょうどイヴェントが終了したところだった。
とりあえず出演バンドのメンバーら関係者に会い、ビールを飲んでLOFTを出る。
この晩は恐怖のトリプルブッキング。

で、高円寺へ。
吉祥寺SILVER ELEPHANTも初めてだったが、稲生座も初めて。
いわゆるライヴバーで、SILVER ELEPHANTよりもっともっと小さい。

二番手の雷音舎が演奏中。
本来はギター兼ヴォーカルのソロ・ユニットらしいが、この夜は鍵盤奏者二人を加えたトリオ編成。
鍵盤の片割れは元・曇ヶ原の赤羽あつみで、彼女はヴォーカルも担当していた。
フェイクのトロピカルとか架空のリゾートとかいった感じの、軽快で開放感あふれる音楽。
ギターが本当に軽やかかつソフトで、今目の前でアンプから出ている音とは信じられないぐらい。

そしてトリの木幡東介(画像)。
ソロ出演でありながら、「こんばんは、マリア観音です」と名乗る。
しかしギター弾き語りによるその歌と演奏は、確かに一人マリア観音としか言いようがない。
「絶滅」などバンド編成でおなじみの曲も交えつつ、間違いなく目の前で弾いているのに、どうやって弾いているのだろう…と疑わしくなる“自由律”なギター。
(SE的なキーボード音は足で操作していたのか?)
ギターだけでなく、8ビートをはじめとする洋楽のリズム感覚から遠く隔たった歌唱も。
さっきまで吉祥寺で聴いていたのとは真逆の音楽だけど、俺はどっちも大好きなのだ。
プログレとパンクの間を行き来するアイデンティティ…。
(いや、コレもプログレッシヴじゃね?)
『木枯らし紋次郎』のテーマ曲「だれかが風の中に」も披露。
木幡が他人の曲をカヴァーするのを初めて聴いたのだが。
しかしやっぱり木幡でしかないリズム感で料理される。
日本のロックを真の日本のロック足らしめるべく、木幡の孤軍奮闘はまだ続く。


ちょっと無理のあるトリプルブッキングだったけど、とりあえず会いたい人には全員会えたのでよしとする。
明日…というか日付変わって今日は「RICH FOREVER SEMINAR」@渋谷CYCLONEです。


(2025.8.27.改訂)

浪漫座@吉祥寺SILVER ELEPHANT

画像本日。
日本のプログレの聖地・吉祥寺SILVER ELEPHANT。
実は初めて行きました。
プログレ専門誌で20年も仕事しているというのに…。

「眩惑と浪漫のSymphony」。
出演はGeneしげと浪漫座。
浪漫座、なんとPAGEANTの1stアルバム『螺鈿幻想』の再現セットをやるという。
見逃せるはずがない。
当然ながらチケットはソールドアウト。
(若干数の当日券も出ていたが)

で、SILVER ELEPHANT。
せ…狭っ!
プログレの聖地は、こんなに小さいハコだったのか!
その小さいハコに100人以上のお客が詰めかけ、店内は入り口に通じる階段までいっぱい。

定刻を10分ほど過ぎて、Geneしげが登場。
バンド名からもわかるとおり、GENESISのトリビュート・バンド。
マーク・マードック(ヴォーカル)、ヒレッジ村上(ギター)、しげ(ベース)、杏奈(キーボード)、より(ドラム)の5人。
前座ではない。
1時間以上の堂々たるステージ。
もちろん(?)「Watcher Of The Skies」から始まり、あのイントロでもう高揚してしまう。
しかもマークのヴォーカル、声がかなりピーター・ゲイブリエルに似ていて感心。
(「Watchers Of The Skies」ではタンバリンで顔を隠す例のパフォーマンスも)
その上メイド風な衣装のしげ、No.1キャバ嬢の誕生日みたいなロングドレスの杏奈と、きれいなおねいさんが二人もいて、演奏も上手いときた。
(しげは曲によりベースと12弦ギターのダブルネックを弾き、12弦を弾いている時にはペダルで低音を出したりも。その脚の動きがまたグッとくる←変態)
MCでマークが楽曲の歌詞の内容について説明するのだが、それに続く杏奈の翻訳(?)が超ざっくりで笑わせる。
「Supper's Ready」「The Musical Box」と大曲をこなした後、浪漫座の中嶋一晃と千秋久子が参加しての「Firth Of Fifth」、そしてスティーヴ・ハケットのポップな「Every Day」で終了。


タイムテーブルより多分40分ほど押して浪漫座(画像)。
元PAGEANTの中嶋一晃(ギター)を中心に、月本美香(ヴォーカル)、浜田勝徳(ベース)、千秋久子(フルート:わさびでも活動)、村中ろまん暁生(ドラム)、そして前田里知(キーボード)。
俺が座っていた席からは、前田の姿はPAスピーカーに隠れてまったく見えなかったが、ライヴ毎にコスプレ姿を披露する千秋がナポレオンの格好をしているのはよく見えた。

“アルバム再現セット”はプログレを含むクラシック・ロックの分野で多くのバンドがやっている。
大抵はライヴの前半に他の曲をやってから後半は名盤の曲順通りに、とかいうのが多いのでは。
しかし浪漫座はイントロ的なインストゥルメンタルに続いて、いきなり「螺鈿幻想」に入った。

浪漫座の演奏はDVDで観たことがあった。
そして俺は80年代に中嶋一晃脱退後のPAGEANTも観ているのだが。
現在の浪漫座の音は、中嶋在籍時のPAGEANTそのものと言っても過言ではない。
GENESISの影響下に戦前風のロマンチシズムとデカダンスを盛り込んだ、あの独特のプログレッシヴ・ロック。
月本美香の声はPAGEANTの永井博子とはかなり違うものの、声域自体は永井のそれを完璧にカヴァーしている。
千秋久子のフルートもMr.シリウスの演奏を完璧に再現。
「ヴェクサシオン」でちょっと泣きそうになった。

ライヴはいわゆる“完全再現”ではなく、『螺鈿幻想』のA面を終えたところで浪漫座のオリジナル曲を3曲挿む。
当然ながら月本美香のヴォーカルはオリジナル曲の方がよりハマっている。
浜田勝徳は小柄で華奢、中性的なおじさん(?)といった見た目なのだが、ベースのネックを立ててメンバー中で一番大きなアクションで演奏するその姿は紛れもなくロッカー。

そして『螺鈿幻想』B面へ。
中嶋一晃が眼鏡と帽子を替えて自ら歌う「セルロイドの空」で、中嶋が前半で弾いていたアコギからエレキに持ち替えた際、シールドを差すのを忘れたまま弾き始めたのには笑ってしまったが、後半のギター・ソロでまた泣きそうになる。
実際、80年代にPAGEANTを聴いていた人間にとって、このライヴは感涙ものとしか言いようがない。

「エピローグ」でライヴ本編が終わった後、すぐにアンコールで「人形地獄」と「奈落の舞踏会」。
『螺鈿幻想』から既に30年以上、中嶋一晃は今や年金生活者(!)だというが、浪漫座の活動は末永く続けてほしいと願う。


(2025.8.27.改訂)

花田裕之@渋谷SHIFTY

画像本日。
またしても体が三つぐらい欲しい週末。
で、渋谷へ。

「PARALYZE」などでお世話になっているDJ YOUのもうひとつの主催イヴェント「OUTSIDER」。
今年で10周年とのこと。
16時から23時までの7時間、2部構成で、1部がDJとライヴ、2部がDJ。

17時半近くにフロアに入ると、この日のライヴ二番手、阿蘇品青&篠原太郎のライヴ中。
シンガー阿蘇品青(“あそしな・せい”と読む)とTHE BRICK'S TONE篠原太郎のユニット。
阿蘇品が歌い、ハープを吹き、篠原がギターでバックアップする。
阿蘇品と初めて会ったのは今年の1月で、会うのは今回が2度目、ライヴを観るのは初めて。
初めて会った時、革ジャンにロン毛のいでたちに「ハード・ロックの人?」とか思ったが。
彼の歌は、完全にSION直系。
むしろ現在のSION以上にかつてのSIONっぽいとさえ言えるかもしれない。
80年代にSIONをよく聴いていた俺としては、今後が気になる存在。

そして1部のトリは花田裕之(画像)。
俺がTHE ROOSTERSというバンドを知ったのは、大江慎也が脱退する直前だった。
実際に音に触れたのは大江脱退後。
なので俺にとってROOSTERSとはむしろ花田だったりする。
(ってか、ROOSTERZだけどね)
しかし彼のライヴを観るのは初めて。

実に飾り気のないいでたちで、無造作とも言えるような感じでアコースティック・ギターを片手に登場し、歌い始める。
自身の曲に、ニール・ヤング「Heart Of Gold」、サンハウス「借家のブルース」、THE ROLLING STONES「Heart Of Stone」、ジミー・クリフ「The Harder They Come」といったカヴァー、そしてTHE ROOSTERS「Fool For You」などを交え、ギターとハープだけで歌って行く。
時々放り投げるように「ありがとう」と言う以外はMCもなく、実に淡々とした進行。
それにしても、本当に当たり前のことを言うけど、ギター上手いなあ。
大江慎也のROOSTERS脱退以降30年以上歌い続けてきたヴォーカルも、実に味わい深い。
フォーキーかつブルージーにして、ぶっきらぼうな歌い口(ソロ初期のようなメロウな感じは払拭されていた)はまぎれもなくロックの出自を明らかにする。
カヴァー曲の歌いまわしも自分流にこなれているし、ギター1本でのアレンジのセンスも流石としか言いようがない。
今月で59歳のはずだが、見た目が若々しいのにも驚かされる。

アンコールでは篠原太郎を迎え、ボブ・ディラン「Knockin' On Heaven's Door」とTHE ROOSTERS「Do The Boogie」を。
SHIFTYの狭いフロアが静かな熱気に包まれる。
(平均年齢高め)

予定では1時間のステージだったはずだが、巻き気味に始まったライヴはアンコール含め結局1時間半近くに及び。
その後のタイムテーブルがどうなったか、YOUくんが終電で帰れたかはともかくとして(笑)、とても良いライヴだった。
2部が始まって間もなく退出。


ロッキー・エリクソンの訃報と花田裕之のライヴで始まった6月。
金もないのに、いつもより多くライヴ観る予感。


(2025.8.25.改訂)

「DJ飲み会+」@西大井美華飯店

画像本日。
日中は鎌倉方面まで出かけていたが(遠かった…)、夕方から身体が空いた。
あちこちで興味深いイヴェントがある。
しかし所持金は心もとなく。
そして明日午前中に仕事の資料が届くのでなるべく早めに帰って寝たい。
で、西大井。

これまでにも書いたとおり、西大井美華飯店はごく普通の中華料理店であります。
創業から実に53年。
西大井駅前に日高屋が出来てから経営は楽ではないというが、安くて美味しい個人経営の飲食店として誰にでもお勧め出来るお店。
(ホントに安くて美味しいので、横須賀線及び湘南新宿ライン沿線の皆様は是非行ってみてください)
ところがこの店がひとつだけ普通と違うのは、時々怪しげな(?)イヴェントが開催されているということ。

…というワケで行ってきました「DJ飲み会+」。
DJを聴き、ライヴを観ながら、中華料理を食って酒を飲むというイヴェント。
(中華以外にもカレーとかいろいろあるよ)
防音設備もないお店なので、控えめな音量でのDJやライヴを楽しみながら飲んで食う。
(音量上げると近隣から苦情が来る)

18時台、「CLUB-D」@大森AIN'T NO#で御馴染みの怪人・DJベースやすし登場。
例によってDJと呼んでいいのかどうかさっぱりわからない謎プレイでお腹がよじれる。
ベースやすしのDJを観たことない人は是非一度体験してみてください。

腹が減ったのでビールを飲みながらキムチ焼肉丼を食う。
美味い。

19時台、DJ山村茜(画像)。
地下セクシーアイドルユニット・インモラリスターで活躍する彼女だが、DJ開始前のMCで驚愕の事実が明かされる。
インモラリスターの相方・成澤ひなみがいきなり脱退したとのこと。
http://narusawahinami.blog.jp/
どうするんでしょうねインモラリスター。
ともあれDJはナニゲにつなぎ上手くなっていたりして。
(練習したな)
まあ彼女のDJはつなぎや選曲云々よりも結局肉弾戦(?)なのだが、そういうDJがいてもイイと思うのです。
(俺も似たようなもんだ)
今回は30分のセット中に「鬼ころし」を4パック空けていた…。

山村茜の出番が終わって退出。
ゴールデン街で軽く飲んで帰宅。
飲み続けている間はわからなかったが、電車に乗って帰ってきたら超だるかったので、今はまた飲み続けています。
今は飲んでるからだるくない!
(↑ダメ人間)


(2025.8.24.改訂)

「FRACTAL MODULATION」@落合SOUP

画像本日。
元GALLHAMMERのrisaripaの主催イヴェント、2日目。
昨日は同じく元GALLHAMMERのViviankristが出演していて。
俺は彼女と某SNSでつながっているのだが、昨夜は行けず。
そして今夜は彼女は会場に来られなかった。
なので会えなかったのは残念。
(GALLHAMMERのライヴを観たこともないので、会ったことがない)
それはそれとして興味深いイヴェントだった。

生まれて初めての落合。
高田馬場から東西線で一駅なんだね。
SOUPはもっの凄く小さいハコ。
ステージがない。

フロアに入ると、小川直人が演奏中。
オープニングと転換はDJとかではなく、彼が演奏。
名前は以前から知っていたが、初めてナマで観た。
CDJとモジュラーシンセを使って、女性ヴォーカルのポップス(ヴァネッサ・パラディとか)にシンセノイズをかぶせる。

ステージがないということで、だくろぷかんはフロアの三方にバラバラに陣取って音を出し始める。
クリッペンリポンの濁朗(エレクトロニクス)とgloptinコマツ(メタル・パーカッション、エレクトロニクス)とMONE¥i$GODのカン(ヴォーカル)のユニット。
1回きりの企画だったはずが、好評につき活動継続中。
メタル・パーカッションとエレクトロニクスに自前のアンプまでくくりつけたコマツの機材が要塞のようだ。
以前観た時ともまた違う演奏。
クリッペンリポンともgloptinともMONE¥i$GODとも違う演奏。
コマツはメタル・パーカッションを叩きまくるだけでなくエレクトロニクスによるノイズ成分も多め。
そして濁朗とコマツが作り出すノイズの上でカンが吠える。

次に登場したのはPK///。
エレクトロニクス兼ヴォーカル、メタル・パーカッション兼スネア他の二人組。
SUICIDEとDAFとEINSTURZENDE NEUBAUTENと80年代末のエレクトロ・ボディ・ミュージックを混ぜて思いっきりダンサブルにした感じ。
カッコよかった。

その次にLINEKRAFT。
壁面に不穏な感じのモノクロ画像を投影しながら、エレクトロニクスと変調したヴォーカルとフロアタムとメタル・パーカッション(ってかドラム缶)を一人で担当してフロアをのたうち回る。
これまたカッコよかった。

落合SOUP、噂には聞いていたがもの凄く音のいいハコ。
ただ、キャパ100人とかいうものの、実際に100人入ったら死人が出そう(笑)。

そして、元MAYHEMのマニアックとrisaripaのデュオ(画像)。
マニアックをナマで観るのが実現するとは…。
で、顔までタトゥーが入ったマニアックは艶消しの黒いSGを弾き、全身黒ずくめに裸足のrisaripaはモジュラーシンセとフロアタムを担当。
ダーク・アンビエント的な導入部から、徐々にノイズ全開となる。
risaripaは機材に覆いかぶさるようにしてノイズを発しつつ、随所でフロアタムを叩く。
(時々にやにや笑いを浮かべていて怖い)
随分太って往年の面影がないマニアック、約45分のセットの中で、彼がヴォーカルを披露したのはわずか。
しかし、そのヴォーカルはMAYHEM時代のスクリームそのもの。
オーディエンスの中にはメタルヘッズ風の人も何人か見受けられたが、彼らはこのパフォーマンスをどう思っただろうか。
“Maniac plays MAYHEM”とか銘打ってバンド編成で来日すれば、もっと大きいハコを満員に出来ただろう。
しかし今の彼にはそんな気はさらさらないと思われ。
個人的にはとても楽しめた。

マニアックとBLUE OYSTER CULTの話をしたりして帰宅。
会場でお世話になった皆様、ありがとうございました。


追記:
その後6年、Viviankristは何度か帰国しているが、一度も会っていない。
どうも縁がないらしい。

(2025.8.16.)

「アイドル飯店アダルト!」@西大井美華飯店

画像本日。
身体が三つも四つも欲しい週末。
マリア観音のレコ発ワンマンに行きたかったが、昼間開催のイヴェントで時間がまったく合わず。
結局出かけたのは…西大井だ!
コレも途中からだったが。

「アイドル飯店アダルト!」は、タイトルの通り西大井美華飯店で行なわれた地下セクシーアイドルのイヴェント。
ただし単なる地下アイドルでもセクシーアイドルでもない、ヤバいやつ(?)。
ってか美華飯店って一体何なんだ?
安くて美味しい中華料理屋でとってもお勧めなんだけど、時々なんかとんでもないイヴェントをやっている。

イヴェント後半になってから入店。
地下セクシーアイドル山村茜がDJ中。
彼女とは昨年末に同じ美華飯店で行なわれた忘年会DJイヴェントで知り合った。
そのユニークな活動と芯の通った考え方はとても興味深く、この度久々に西大井まで来てみたのだった。
店内は満員で、外国人客も多い。
座る場所さえ見つけられなかったが、他のお客さんに椅子を勧められて無事着席、早速ビールを注文する。

しばらくして、加賀宮桃花(あやまんジャパンユース)が「蘇州夜曲」を歌い始める。
華奢な体をチャイナドレスに包んでいたのが、ライヴが進むと共に上半身をはだけ。
更にはチャイナドレスを脱いでしまい、トップレスに近い姿に。
乳首はテープで隠されているが、左右のテープにはそれぞれ“美”“華”と書いてある(笑)。
地下アイドルのイヴェントにも行ったことないのに、いきなりハードルの高いところに来てしまった(苦笑)。
バーレスクダンサーとかは何度も観ているけど、半裸の女の子がまさに目の前で歌い踊っているんだもの。
視覚的な刺激が強過ぎ、どんな歌唱だったのかとかはほとんど覚えていないという…。

DJ陣を挟んで、メインアクトのインモラリスターが登場(画像)。
インモラリスターは、現役デリヘル嬢の山村茜と現役AV女優の成澤ひなみによる地下セクシーアイドルユニット。
山村が風俗嬢でありながらアイドル活動を始めたのは、セックスワーカーのポジションを底上げしようという動機によるらしい。
昨今AV出演強要などが問題になる中、性産業にプライドを持って能動的に関わる女性の姿を世に示そうということだろう。
個人的には大賛成。
ともあれライヴは裸祭り(?)で、やっぱり視覚的な刺激が強過ぎ、正直言って曲が頭に残らなかった(苦笑)。
そして二人の歌唱力はかなり心もとない。
しかしまったく動きを止めず、歌って叫んで踊って、そしてお客に絡みまくる。
(俺も絡まれた)
地上波だのメジャーだの、あるいはアーティスティックとか完成度とかいった地平とはまったく無縁なままに、自分たちなりのエンターテインを体を張って全力でぶつけようとする熱量だけは、過剰にあった。
そのパフォーマンスはもちろんとんでもなくエロいのだが、先に立つのは何より楽しさだ。
店内は大盛り上がり。
外国人の若い女の子も楽しそうに踊っていた。

アンコールが終わっても、DJ SiSeNが次々と繰り出す選曲に合わせてほとんどインモラリスターのカラオケ大会と化した狂宴(?)が続く中、ひっそりと退出。
ベッド・インみたいにメジャー・デビューしたりする可能性はほぼ皆無な(?)インモラリスター、俺は今後も応援したい。
それにしても美華飯店、謎だ…。


(2025.8.16.改訂)