RUSSIAN CIRCLES『MEMORIAL』
シカゴ発。
先日ここで紹介したPELICANと並ぶ、轟音系インストゥルメンタル・バンド、2年ぶりとなる5thアルバム。
マイク・サリヴァン(ギター)、ブライアン・クック(ベース)、デイヴ・ターンクランツ(ドラム)のトリオ。
PELICANがポスト・ロックでRUSSIAN CIRCLESがポスト・メタル?
…うーん、そこらへんは正直よくわからんが。
アコースティック・ギターをフィーチュアしたタイトル曲「Memorial」から始まって、同じ曲のヴォーカル入り(なんとゲスト参加のチェルシー・ウルフ)で終わるという構成。
最初の「Memorial」が終わるとすかさず轟音の「Deficit」に入るけど、静謐に始まるオープニングでわかるとおり、轟音インストゥルメンタルを中心にしつつも、アンビエントな微音とメタリックなヘヴィ・リフを行き来する、ダイナミズム溢れる構成が見事。
歪んだギターやザクザクの刻み、パワフルなドラムを前面に出した曲でも流れは大河の如くゆったりで、ダークにしてオーガニック。
「1777」や「Burial」なんかで聴けるデイヴの16ビートがまた実に気持ちイイです。
チェルシーも、あの暗い透明感に満ちた歌声で花を添えてくれている。
MELVINS 1983『TRES CABRONES』(画像)
へヴィネス一筋30年、あのBorisにも多大な影響を与えたMELVINSの(今年2作目の)新作アルバム。
一応“MELVINS 1983”という名義になってるけど、ジャケットを見ると、アルバム・タイトルがスペイン語のせいか、“LOS MELVINS”って書いてありますね。
MELVINS 1983というのはツイン・ドラムの現編成と違う、結成当時のメンバーで、ということみたいだが、実際にはオリジナル・メンバーのトリオというワケじゃなくて、1983年当時のベーシスト、マット・ルーキンは不在。
パーソネルはバズ・オズボーン(ヴォーカル、ギター)、マイク・ディラード(ドラム)のオリジナル・メンバー二人に、現ドラマーのデイル・クローヴァーがベースを担当、というトリオ。
現編成の複雑なアレンジとは違った、シンプルな楽曲を…というのが一応のコンセプトらしいものの、実際にはそんなにシンプルってこともなくて、十分にひねくれた曲がそろってます。
(確かに、中心となっているのは90年代前半までのMELVINSを思わせる、グランジ風のへヴィなミドル系ナンバーではある)
LED ZEPPELINにPINK FAIRIESをぶち込んだみたいなリフの「Dogs And Cattle Prods」、グルーヴィーなベースと突っ走るドラムがカッコいいスピーディーなハード・ロック・ナンバー「Walter's Lips」あたりが個人的なお気に入り。
で、その合間に入る、全力悪ふざけナンバーの方が、むしろ「ああ、MELVINSだなあ」という気分に(笑)。
特に、ビアガーデンのテーマソングみたいな(?)「99 Bottles Of Beer」と、“Son Of A Bitch”連呼の「In The Army Now」に脱力。
なんだろうな、この人たち…。
RUSSIAN CIRCLES『MEMORIAL』、MELVINS 1983『TRES CABRONES』、どちらも本日リリース。
(2024.1.12.改訂)