田島一貴『若手が伸びる会社が育成でやっていること』

若手が伸びる会社が育成でやっていること.jpg1月末に出た本だけど、最近入手したんで”今日の新刊”で紹介しちゃおう。

著者・田島一貴は、女性向けヘアケア商品・化粧品・健康食品の企画・販売を行なうプルチャーム株式会社の代表取締役。
内容は帯にある通り”昭和と令和の価値観の壁を超えてイマドキ部下を育てる!”ことについての本。

基本的には昭和生まれのマネージャー級社員や経営者などに対して(著者も1974年/昭和49年生まれの昭和世代)、令和に入ってから社会人になったような若い社員をいかに育てるか…を指南する本。
俺は会社員でもないし(昔は会社員だったけど)、部下もいないが。
しかしコレは面白い本です。

会社員じゃないし部下もいない、と言っても、会社勤めをしていたり、中には経営しているような知り合いも、幾らでもいるワケで。
そういう人たちに是非読んでもらいたい1冊。
今の若い人はこういう感覚・価値観だから…というのが少々紋切り型な気がしなくもないけど、若い部下をどういう風に扱えばいいのか悩んでいるような人にはかなり参考になるのでは。
(Amazonレビューでも「決めつけ感が否めない」と書いている人がいた)

俺自身、具体的に「ああ、ここはあの人に読んでもらいたいなあ」と思うようなところが幾つもあった。
昭和世代がやってきたように、部下の肩をもみながら話しかけてはいけない(笑)とか。
要件に入る前に世間話でワンクッション置くのはNGだ、とか。
こまめにほめるのが大切だ、とか。
1on1ミーティングを過信しないとか。
(1on1やってるところの話を聞くと、コレはホントにそう思う)

このブログを御覧の皆様の中にも(俺みたいなボンクラと違って)管理職とかの人も少なくないと思うんで、興味のある人は読んでみてください。
(かなり前に出た本だから、もう読んでる人も多いだろうけど)

『資料作成デザイン100の法則』

資料デザイン100の法則.jpg『図解・ビジネスモデルで学ぶスタートアップ』(https://lsdblog.seesaa.net/article/503722789.html)他、俺も何度か仕事させてもらっている日本能率協会マネジメントセンター…から出た新しい本。

タイトルにある”資料”というのは、プレゼン資料とか販促物とかのことね。
ビジネスのプレゼンなんかで使う紙資料やスライドなどを見やすくわかりやすく作るにはどうしたらイイか、という本。
監修はその手の指南書をどっちゃり出している前田鎌利氏。

このブログを御覧の皆様の中にもサラリーマンとか、いわゆるビジネスマンは多いと思う。
そういう人にはけっこう役立つ本じゃないかしら。

目次をざっと見ると、「プレゼン資料は5つのパーツで構成する」「1つのスライドで伝えたいことは1つに絞る」「スライドはひと目で内容がわかるようにする」「フォントは読みやすくシンプルなものを選ぶ」「使う色数は3色以内に抑える」など(以上、第1章と第2章の見出しより)…なるほどって感じですね。
で、実際この本も、ひとつの項目を基本的にひとつの見開きで解説し(たまに1ページの記事もある)、そこにシンプルですっきりした図解が付いている。
字も大きくてわかりやすい。
棒グラフと円グラフと折れ線グラフはそれぞれどんなデータを示すのに使えばイイのかとか、データをネットから引っぱる場合はどんなことに注意すべきなのかとかも、丁寧に解説されている。

プレゼン資料を作るビジネスマンとかだけじゃなくて、例えば研修や講習の資料を作る人とか、学校の先生とか、幅広い層に役立つのでは…と思われる1冊。
個人的には、資料やスライドなんかにとどまらず、伝えたいことが本当に伝わりやすいようにするとか、「理解」してもらうだけじゃなくて「納得」してもらえるための努力とか、そういうことについても考えさせられました。


24日から発売中。

「図書委員の私が選んだ本が、本屋のフェアになっていた件。」

図書委員の私が選んだ本が、本屋のフェアになっていた件。.jpg先日母親から送られてきた新聞の切り抜きに載っていた、三省堂書店札幌店の選書フェア「図書委員の私が選んだ本が、本屋のフェアになっていた件。」。
三省堂書店の店頭で無料配布されている「フェア開催記念冊子」を入手することが出来た。
(画像は冊子ではなくフェアのポスター)

選書には我が母校・札幌月寒高校をはじめとして、札幌だけではなく北海道全体の19校から123人が参加している。
それら北海道の高校の図書委員が選んだ推薦図書のリストが、7ページ・約140点。
最近の作家ばっかりで、俺なんか読んだこともないようなのばっかりだったらどうしよう…と思いながらリストを眺めたんだけど、そんなことはなくて、古典と言えるようなのもけっこう載っていた。
フランツ・カフカ『変身』とか、ダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を』とか、ジュール・ヴェルヌ『海底二万里』とか、俺が読んでたようなのも何冊か。
もちろん、著者名もタイトルも初めて見るようなのの方が多いのだが。

リスト自体は、三省堂書店のHPからPDFでDL出来るので、興味を持った方は是非ご覧あれ。

https://www.books-sanseido.co.jp/items/2545419

また、店頭でのフェアは8月10日まで開催されているそうなので、このブログを御覧の北海道民(って、何人いるのか見当も付かないけど)は足を運んでみるとよいと思います。
(フェア参加書店は三省堂書店だけでなく、岩見沢や登別なども含む計20店舗)


例えばディスクガイド本の類を何冊も持っているような人は、このブログを御覧の皆様の中にもたくさんいると思うんだけど。
(ってか俺自身がそうだ)
お勧めの本のリストとかも、同じようにワクワクするモノがあると思いませんかね。
「へー、今の高校生もクラークとか乱歩とか勧めてるのか」みたいな感想も出るかもです。

COURAGEOUS CAT CLUB VOLUME 8

COURAGEOUS CAT CLUB VOL.8.jpg7月6日(土)武蔵境STATTOの「RETURN OF THE LIVING DOLLS VOL.4」(https://lsdblog.seesaa.net/article/503571815.html)で配布されるファンジン・COURAGEOUS CAT CLUBが届きました。
最新号にして最終号。

表紙のジョニー・サンダース…し、白目(笑)。
いや…コレもまた”らしい”よね。

内容は、映画『LOOKING FOR JOHNNY』他の監督、ダニー・ガルシアのインタヴューに始まり。
KADOI THE HEARTBREAKによる『ジョニー・サンダース コンプリート・ワークス』(https://lsdblog.seesaa.net/article/202004article_11.html)制作裏話とか。
NARUZY SUICIDEによる、1998年10月にニューヨークで観たウォルター・ルアーの思い出とか。
ジョニーの88年8月ロンドンでのライヴ写真とか。
今回も、ジョニー/HEARTBREAKERS/NEW YORK DOLLS及びその周辺のファンにはたまらん作りとなっております。

コレは7月6日に、イヴェント来場者全員に配布されます。
そしてイヴェントもファンジンも、今回が最後になるとのこと。
惜しいが…まあ物事には始まりがあれば必ず終わりもあるということで。
多分HIROSHI THE GOLDEN ARMには、ルーティン的なイヴェントや内容の薄いペーパーになってしまう前に、きっぱり終わりにしようという考えがあったのだろう。
まあ、復活する可能性はゼロではないという。
(個人的には、COURAGEOUS CAT CLUBが13号まで続いたら、ジョー・アルコールも草葉の陰で喜ぶだろう…とか思ったり)

俺は現在7月6日の選曲をしていますが。
最後のイヴェントになるということで、選曲をやり直そうと思っている。

COURAGEOUS CAT CLUBも、当日会場に来ないと入手出来ません。
皆様、是非おいでください。

雨宮処凛『死なないノウハウ 独り身の「金欠」から「散骨」まで』

死なないノウハウ.jpg2月15日の発売直後に入手していたのだが、忙しくてちょっとずつしか読めずにいた。
昨日ようやく読了。

このブログを御覧の皆様の大半は、かつて”ミニスカ右翼”として一世を風靡した(?)雨宮処凛のことは御存知だろう。
現在は「反貧困ネットワーク」世話人として貧困問題に取り組むアクティヴィストとして知られる。
そんな雨宮処凛が、50歳を前にして、自分自身の今後の不安を解消するために集めた情報をまとめた1冊。

「お金」「仕事」「親の介護」「健康」「トラブル」「死」という6章立てで、それぞれの問題に対して困った時にどんな制度や団体を頼ればよいのか、あるいはどんな準備や心がまえをしておくべきなのか…についてまとめられている。
例えば親の介護に関してだと、手前味噌ながら俺自身が執筆・編集に関わった『介護の「困った」「知りたい」がわかる本』(https://lsdblog.seesaa.net/article/202206article_2.html)がかなり詳しいが、この本も第3章「親の介護」は約50ページで簡潔にわかりやすくいろいろなことが書かれていて、参考になること間違いなし。

一方で、「お金」のところを読んでも、「よし、いざとなったら生活保護だ」という気分にはなかなかなれないんだけど。
いろいろな制度などが紹介されているが、実際のところフリーランスで単身の俺にはあんまり関係ないのも多いかな、と思ったり。
それでも、250ページほどの新書の中に詰め込まれた様々な情報は、多くの人の役に立つはず。
とても読みやすいです。
俺自身、もうちょっと時間があったら多分一気に読めたはず。

俺も独り身のフリーランス、生活はいつもギリギリ以下。
もし大病で働けないなんてことになれば、人生は一気に詰む。
そんな時でも絶望しないためのあれこれが書いてある本。
このブログを御覧の皆様も、他人事ではないという人は少なくないはず。
(今現在に多少余裕があったとしても、転落はあっという間だったりするからね)
おススメです。

吉濱ツトム『イラストでわかる シーン別 発達障害の人にはこう見えている』

発達障害の人にはこう見えている.jpg少し前にこのブログで、3月に出ていた著書『隠れアスペルガーという才能(新装増補版)』(https://lsdblog.seesaa.net/article/499356383.html)を紹介した”発達障害カウンセラー”吉濱ツトムの最新刊。

『隠れアスペルガーという才能』は、著者自身が発達障害の当事者…という立ち位置から、発達障害をひとつの”才能”としてとらえる一方で、マイナスの症状を軽減するために食生活、果ては立つ姿勢や歩き方に至るまで解説されていたが。
こちら『イラストでわかる シーン別 発達障害の人にはこう見えている』は、タイトルからも想像出来る通り、定型発達(発達障害ではない)の人からの発達障害の人に対する理解を助けることを主眼とした本。
(当時者向けのアドヴァイスも少しある)

なので、『隠れアスペルガーという才能』が「俺ってひょっとして発達障害では…」という人向けだったのに対して、『イラストでわかる シーン別 発達障害の人にはこう見えている』は、家族や友人や同僚や部下などに発達障害の人、あるいは疑われる人がいる…というような人向け、と言える。
著者は『隠れアスペルガーという才能』で、”隠れアスペルガー”(ASD=自閉症スペクトラムのグレーゾーン)の人は日本人の20人に一人(!)程度なのでは…と書いていたが、本当にそうだとすると、このブログを読んでいる人の周りにも発達障害の当事者は少なくないはずで。
この本が役立つと感じる人は、意外と少なくないのでは。

”イラストでわかる””シーン別”とあるように、「職場」「日常生活」「恋愛・結婚」の様々なシーンで、周りの人が発達障害の人に対して感じる「?」を、”発達障害の人にはこう見えている”からこういう行動に出るんですよ…とわかりやすく解説。
イラストレーター/漫画家・ふじいまさこによるユルいテイストのイラストがまた笑える。
例えばあなたの周りにいるちょっと「?」な人が実際に診断が付くレベルの発達障害なのかどうかは別としても、それっぽい言動の人への対処には大いに参考になるはず。
俺の周りにもはっきり診断の付いてるADHDの人とか、ASDのグレーゾーンが疑われる人とか、ガチの自閉症とか、いろんな人がいるし。
発達障害じゃなくても”認知の歪み”を抱えてる人なんてざらにいるからね。

本日発売。

吉濱ツトム『隠れアスペルガーという才能(新装増補版)』

隠れアスペルガーという才能.jpg発達障害に関する本は2桁読んだ。
コレは3月に出た新刊。
(2016年に出ていた本の”新装増補版”だが)

著者の吉濱ツトムは”発達障害カウンセラー”として活動している人だが、自身がアスペルガー症候群(それも重度)の当事者で、アスペルガーの症状を自力で克服したという剛の者。
自身の体験をもとに、アスペルガー症候群、特にこの本では精神科などではっきりアスペルガーと診断されない”隠れアスペルガー”の人たちが生きやすくなる方法を説いている。

著者の私見として、隠れアスペルガーは日本人の20人に一人が当てはまるのではないか(!)とのこと。
一方、アスペルガーの症状は決して短所ばかりではなく、短所を克服して長所を伸ばすことが出来れば、必ず生きやすくなるという。
そして、隠れアスペルガーの人が直面する生きづらさの実例や、半面で隠れアスペルガーの人が持っている長所や魅力、アスペルガーの症状を克服するための具体的な方法などが説明されている。

その方法として一番目に挙げられているのが、認知療法でも行動療法でもなく、食生活の改善と運動による「肉体の強化」…ということに驚く人も多いかも知れない。
しかし実際に読んでみると、理にかなっていると思わされます。
ってか本当に20人に一人が隠れアスペルガーだとしたら、この本を読むべき人って凄く多いことになるよねえ。


俺自身、自分が発達障害ではないかと疑ったことが何度もある。
この手の本によく載っている(もちろんこの本にもある)”自己診断テスト”的なやつを試してみると、当てはまらなかったりするんだけど。
ただ、現在の自分自身ではなく、中学生時代の自分とか、15年前の自分とかに遡って考えると、「いや、あの頃は確かにこうだった…!」となったりも。
で、実際に近年の俺は糖質≒炭水化物少なめにしたり、睡眠をしっかりとるようにしたり、時々長時間歩いたり…という生活で、いろいろとかなり好調だったりする。
(ただし金はない)

アスペルガーかどうかは別としても、何らかの生きづらさを感じている人には、この手の本は意外とヒントになるかも知れません。
(大体、俺だけじゃなくて、周りにいるような、金にもならないバンドをずっと続けてる人とか、『L.A.M.F.』を何十枚も集めてる人とかも、思い当たるのでは…)

COURAGEOUS CAT CLUB vol.7

COURAGEOUS CAT CLUB vol.7.jpgHiroshi The Golden Arm(THE GOLDEN RAT)が制作している、ジョニー・サンダース・ファンの、ジョニー・サンダース・ファンによる、ジョニー・サンダース・ファンのためのファンジン。
昨年のVolume 6(このブログで紹介漏れたような気がする…)以来となる第7号。
(とはいえ今号はジョニーの話題少な目だけど…)
先日の「MUSASHINO PUNKS NOT DEAD!!!〜JOHNNY THUNDERS MEMORIAL GIG!!!〜」@武蔵境STATTOから発売となっていたが、紹介遅れた。
ごく少数部数のため、もう残部僅少かも。


表紙からもおわかりの通り、今回はシド・ヴィシャスのお話が中心。
映画『ナイトクラビング:マクシズ・カンザス・シティ』公開決定に合わせて、一昨年の第4号(https://lsdblog.seesaa.net/article/202112article_25.html)以来となる、NEW YORK DOLLSファンクラブ会長・赤羽貞明氏のインタヴューをフィーチュア。
シド生前最後のライヴを観た(しかも撮影もしていた!)という赤羽氏ならではの濃い思い出話が読めます。
(珍しい写真もいっぱい。なんと、MAX'S KANSAS CITYのメニューまで載っている)


他に、KADOI THE HEARTBREAK氏による初ジョニー・サンダース体験のお話とか。
Mr.RATBOYによるベベ・ビュエルの思い出とか。
(べべのアルバム『RETROSEXUAL』に関わっていたのか。あとでクレジットを確認しよう)


不定期刊行ながら、今後もHiroshi The Golden Armが生きている限りは続けてほしいファンジンです。
あとイヴェント「RETURN OF THE LIVING DOLLS」も。

『モーターヘッド/レミー・キルミスター自伝/ホワイト・ライン・フィーヴァー』

画像海外では2002年に出版され、15年4月に日本語版も出版されたレミーの自伝『ホワイト・ライン・フィーヴァー』。
日本語版初版の発行から約3年半を経て、遂に重版。
映画『クリーン・ユア・クロック』の上映館では既にフライングで発売されていたが、正式な発売日は明日28日となる。

今回、そのまま重版して“第2刷”とはなっていない。
初版では原書が出た後、つまり2002年以降のレミーの足跡について長谷川修平の手になる日本語版補章が追加されていたが、初版が出てから8ヵ月後にレミーは亡くなっている。
そのため今回、当然のごとくレミーが亡くなるまで、及びその後の諸々についても長谷川が加筆している。
訳注も一部改められ、索引のレイアウトも変更。
補章の字を小さくすることで、ページ数自体は全399ページと、初版とは変わっていないものの、今回は“初版第2刷”ではなく“第2版第1刷”となっているのであります。
(各章の扉ページの印刷も、初版よりやや黒っぽくなっている)
初版を持っている人が買い直すかどうかはその人にお任せする。
しかし初版を持っていないレミー/MOTORHEADのファンは、今こそゲットする時だろう。
我が家の本棚には、原書と初版と今回の第2版…と、3冊が並ぶこととなった。

内容については、初版が出た時にこのブログで書いた通り。
https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_1867.html
MOTORHEAD40年の歴史の中で、商業的に大成功したのは10分の1程度の期間ながら、決して時流におもねることなく、トラブルをはねのけて、神と称えられ続けた男の人生が、包み隠さず赤裸々に語られている。
MOTORHEADの40年だけではない。
その前のHAWKWIND、更にその前のOPAL BUTTERFLY、またまたその前のSAM GOPAL、レミーが始めてレコーディングを経験したROCKING VICKERS、そしてそれ以前のバンド遍歴、更にバンドを始める前の生い立ちについてもみっちりと。
日本語版補章も含め、レミーの人生70年を味わい尽くすことが出来る、貴重な1冊。
日本語版を出し、そして重版を決定したロフトブックス、本当にイイ仕事をしました。


(2025.7.16.改訂)

長谷川修平『モーターヘッド伝説』

画像ヘヴィ・メタル文化論の研究者として電子書籍を発表し続けてきた長谷川修平、約2年ぶりに近い新刊。
このブログでも紹介した前作『モーターヘッドのレミーが残したもの』(https://lsdblog.seesaa.net/article/201702article_4.html)に続き、今回はMOTORHEADのアルバムを詳細に解説した1冊。

日本の音楽誌などでMOTORHEADの特集が組まれる際によく掲載される、2~数ページ程度のディスコグラフィに常日頃異を唱え続けていた長谷川修平。
曰く、アルバム1枚に1ページを費やすぐらいでなければ、と。
(これまでにそんな記事を載せたことがあるのは「CLASSIC ROCK MAGAZINE」ぐらいだろう)
その信念に従い、MOTORHEADの全オリジナル・アルバム(+α)を約5万字使って語り下ろしている。

90年代に入る頃からMOTORHEADを聴き始め、リアルタイムで接し続けた最終ラインナップのMOTORHEADに強い思い入れを持つ長谷川修平。
(実際、彼は何度も渡英してMOTORHEADのライヴに“接して”おり、生前のレミーとも親交があった)
その分最初期にはあまり思い入れがないようで(?)、ラリー・ウォリスが“ラリー・ウォレス”、ルーカス・フォックスが“ルーカス・オックス”と誤記されていたりもするが、ともあれ1977年に『MOTORHEAD』で“正式に”デビューを飾って以降のMOTORHEADについては非常に詳細に濃密に語られている。
各アルバム毎の音楽性・楽曲だけでなく、音作りや奏法、歌詞、そしてアートワークなどについてもよく掘り下げてある。
RAMONESほどではないにしろ、暴走R&Rの一言で一括りにされがちなMOTORHEADのアルバム群が、実は作品毎に様々な相違、あるいは試みに満ちていて、その上でロックに、そして世界に対峙する姿勢自体は終始一貫していたMOTORHEAD/レミーの姿が、読むほどに浮き彫りになる1冊。

10日発売。
Amazonでも買えます。


で、この電子書籍が発売される明日10日(月)開催の「モーターヘッドの全アルバムを語る!」@新宿ROCK CAFE LOFT。
長谷川修平くんも出演です。
出演者の中では行川和彦さんよりも俺よりも、間違いなく長谷川くんが一番MOTORHEADに詳しい。
皆様、是非お越し下さい。


(2025.7.7.改訂)