ダ・ヴィンチ5月号

ダヴィンチ.jpgKADOKAWAと言えば、このブログ読んでる人はコミックビーム…ってそんな人ももういないかな?(苦笑)

”本の雑誌”ダ・ヴィンチが創刊20周年だそうで。
で、特集がこれまた連載20周年の『名探偵コナン』。
単行本、最新83巻が明日発売ですなあ。
『名探偵コナン』って…このブログ読んでる人にコナンの読者っているのかしら。
漫画と言えば、このブログ読んでる人は(以下略)

俺は読んでるよ『名探偵コナン』。
“あの方”の正体気になるやん!
先々月のダ・ヴィンチ3月号の特集“マンガヒーロー&ヒロインRANKING”中の“世代別男キャラ部門TOP20”で、10~20代、30~40代、50~60代の全ての読者層で江戸川コナンが上位に入っていた事実を挙げるまでもなく、幅広い人気があることは間違いないですね『名探偵コナン』。

ただ、20年も連載していれば、全部読んでいて単行本も全部持ってるって人ばっかりじゃないのは当然で。
ダ・ヴィンチの特集はそこらへん、相関図とあらすじ解説から始まって、昔読んでたけど…みたいな人にも上手いこと読ませる工夫がしてあります。
いろんな人がいろんな視点から『名探偵コナン』を語っていて、読みでがある。
『謎解きはディナーのあとで』の東川篤哉が書き下ろしたコラボレーション短編なんてのも載ってるし。
“コナン大好き♡女子座談会”の「難しいところは飛ばして、蘭と新一のちょっといいシーンばっかり読んでる」には「おいおいおい待て待て!」と思ったけど(苦笑)。
(青山剛昌という人は先天性ラブコメ体質っぽいから仕方ないかなーとも思うものの。本格推理だけがウリだったらここまでの人気にはならなかっただろうし)

個人的に興味深かったのは、バーテンダーが語る“黒ずくめの組織”のコードネーム。
ジン、ウォッカ、テキーラといった蒸留酒の名前はすべて組織の男性に付けられているから、今後“ラム”が登場するとしたら男性キャラクターではないか、という意見には目から鱗。
ラムと言ったら読者どころか作者本人だって絶対『うる星やつら』のラムちゃんしか思い浮かべないと思ってたから。
そうか、なるほどねえ…。

ラムちゃんと言えば、ダ・ヴィンチ創刊20周年お祝いコメントで高橋留美子の描き下ろしイラストも載ってる。
あと大田垣晴子が綾波レイや峰不二子を描いててびっくり。
(個人的にはレコードコレクターズ「蒐集奇談」のイラストの人、というイメージがいまだに…)

それにしても(当然だけど)字がいっぱいで読みでありますわー、ダ・ヴィンチ。
まだ全然読み終わってない。
少しずつゆっくり読もう。
とか言ってるうちに来月になっちゃいそうだ。


ところで、ダ・ヴィンチの現編集長って、ZOMBIE RITUALのヴォーカルなんだよな…。
元MORTES SALTANTES…。


(2024.5.8.改訂)

FOLLOW-UP Vol.131

SILVER MOUNTAIN.jpg前にも書いたと思うけど、FOLLOW-UPは大抵「異常メタル愛好癖」から読む。
大抵見たことも聴いたこともないようなバンドの話ばっかりだけど、面白い。

今月は、SILVER MOUNTAINの『SHAKIN' BRAINS』(画像)は素晴らしい、というのと、STRATOVARIUSは1stアルバムに限る、という話。
ああ…わかるなあ(笑)。
音質もバランス感覚も最悪の様式美メタル。

TNT(5月に来日するそうで)の代表作は一般に『INTUITION』だろうけど、個人的には1stアルバムだ。
ウリ・ジョン・ロート/ELECTRIC SUNは、なんと言ってもウリのドヘタクソなヴォーカルが炸裂する初期2作に限る。
バランスのとれた完璧な様式派とかネオクラシカルとかもそれはそれで好きだが、なんか抜け切ってないのとか破綻がある方により魅力を感じてしまう(笑)。
そういやALCATRAZZもバランス悪いバンドだったなあ。


TEENGENERATEの映画は公開前から各所で話題沸騰だけど、今月のFOLLOW-UPにも近藤監督と杉山兄弟のインタヴューが載ってますね。
新宿のレイトショーは…2週間限定か~。
『極悪レミー』みたいにロングランになってくれないかな。


…とか思いながら誌面を眺めていたら、吹き出しそうになった。
新連載のコラムが…Kidori Kidoriのンヌゥって。
先月下旬に失踪して、こないだようやく発見された人じゃん。
このコラム、来月も載ってるんでしょうか…。
不安しかない。


あっ、流血ブリザードがまた載ってる。
今度はスプリットか。
攻めてますなあ。
またライヴ行きたい。


とりあえず、ちん毛にリンスはしない方向で。
冬場は、1週間くらい風呂入らなくても、何とかなるよ、多分。
(↑編集後記参照)


追記:
結局Kidori Kidoriのコラムは他のメンバーが代筆し、4回で終了。
Kidori Kidoriは2017年に解散したという。
そしてFOLLOW-UP自体もう存在しない。

(2024.4.10.)

松下弘子 ライヴ写真集『レジェンド』

松下弘子 LEGEND.jpg1月5日に発売されてたんだけど、2ヵ月近く経ってようやく入手。
高円寺のゴッドマザー“松下のおばちゃん”ことカメラマン松下弘子、3冊目の写真集。

おばちゃん今年で御年78歳(!)。
目標通り、どうにか喜寿のうちに写真集出せて良かったね。

内容はこれまでの2冊と基本的に同じ方向性。
普段着でアクションもなく淡々とライヴをやるバンド…に全然興味のない(?)おばちゃんらしく、見た目にインパクトのある人たちや動きが派手な人たちの、ここぞという瞬間を見事に切り取ったモノになっています。
特にジャンプの瞬間を捉えた写真が多くて、パラパラ眺めてるだけでもなんか興奮する(笑)。

被写体になっているバンドのうち、一番有名なのは多分JURASSIC JADEとQP-CRAZYじゃないか、という感じで、基本的には高円寺あたりのライヴハウスにひしめく、プロの世界とは縁遠そうなバンドたちが多いんだけど、どのバンドもイイ顔してます。
ジャンル年齢関係なし。
撮影時期も前の写真集『FLASH』以降のモノだけじゃなく…今は亡き高円寺GEARで撮られた写真も多く使われていて、幅広くチョイスされている。
個人的によく知ってるバンドも全然知らないバンドも…どの写真もライヴという一回性の場で光り輝く様が美しく焼きつけられている。
まあ、一部美しくないのもあるが(笑)。

この写真集の出版を実現するために、1年間に渡って様々なベネフィット企画が催された。
俺自身がDJで出演したり客として観に行ったイヴェントについてはこのブログでも書いてきたけど、ここを御覧の皆様の中にも、そういうイヴェントに出かけたり、募金をしたり、チャリティ・グッズを買ったり、あるいは出演者だったり、企画者だったりした人たちがいるはず。
そんな人たちの気持ちが集まって出来上がった、熱い1冊だ。
俺も微力ながら協力することが出来たのを、とても嬉しく思う。


日本一、いや多分世界一ハードコアでロケンローな77歳が見据えた、ライヴハウスの一コマ一コマ。
そしてその結晶。
『レジェンド』、絶賛発売中。


(2024.4.10.改訂)

RAZORCAKE #75

RAZORCAKE.jpgいや、今日の新刊っていうか、ぼやぼやしてたらもう次の号が出ちゃってるんだけどね。
元FLIPSIDE誌の編集者だったトッド・テイラーを中心に、LAで2001年から続いている音楽雑誌。
ちゃんとバーコード付いてるし、ファンジンじゃなくて雑誌というべきだろうな。
12年で75号(や、もう76号出てる)を数えているのだが、初めて買いました、多分。

表紙がいきなりBAGSのアリス・バッグって、日本じゃ絶対あり得ない人選だよなー。
で、パンク雑誌を標榜してるみたいなんだけど、内容は意外と幅広い。
ジェフ・ハンネマン(SLAYER)の追悼記事みたいなのも載ってるし、ビニールレコード偏愛みたいな記事も載ってるし、そもそも音楽と関係ないようなコラムも多い。
そして、今までにここで紹介したような洋モノ雑誌に較べて、正直かなり読みづらい…。

ともあれ、表紙で明らかな通り、メインはアリス・バッグのインタヴュー。
他に、80年代にDEAD KENNEDYSやFLIPPERやT.S.O.L.のローディー/ロード・マネージャーをやっていたというノンフィクション作家、パトリック・オニールによる、ニュージャージーでDEAD KENNEDYSのライヴがあった一夜を回顧する記事とか。
元メンバーや関係者へのインタヴューで構成した、LOST SOUNDS(ジェイ・リタードがTHE REATARDSとソロ活動の間にやってたバンド)の特集とか。
編集スタッフがそれぞれに選んだ“なんでもベスト5”みたいな記事とか。
(DOLLにも似たようなコーナーあったね)
そしてもちろん大量のレヴュー。


まだ途中までしか読んでないけど、例によって気になった内容はちょっとずつ紹介していくかも。


関係ないけど、KING DIAMOND来日キャンセルですかー。
「LOUD PARK」は元々行けない予定だったから、まあイイ(?)んだが。
なんか、モメてるっぽいねえ…。


追記:
結局俺がこの雑誌を買ったのはコレ1回きりだったのだが、その後RAZORCAKEは2024年1月の時点で137号を数えている。

(2024.1.3.)

電子書籍『へヴィメタル・ファッションとは何か』

ヘヴィメタルファッションとは何か.jpg以前紹介した『へヴィメタルを“読む”』に続く、長谷川修平のへヴィ・メタル(及びへヴィ・メタル文化)研究書。
今回はファッションから、メタルのアティテュードを掘り下げるという試み。

スカル・リングとヘヴィ・メタル的な心性の関係を、“メメント・モリ”思想に見られる無常観や中世の“ダンス・マカーブル”に顕著なグロテスク趣味まで遡って解き明かそうとする第1章。
同様に、タトゥーについて述べた第2章。

更に、ファッションにとどまらず、ヘヴィ・メタルの心性やアティテュードそのものを解説する第3章。
前作『へヴィメタルを“読む”』では、その反社会性においてパンクとの違いをもう少し説明しておくべきでは、という感があったが、ここでは“へヴィ・メタルとはパンク同様に反権威主義的でありながら、多くのパンクと違い非政治的・非社会的である”という明確な視点に立った解説が為されている。
そして第4章では、ファッションやステージなどでの振る舞いを通じてキャラクター化しているへヴィ・メタル・ミュージシャンのありようについて語る。

単にアクセサリーやタトゥーやTシャツやデニムジャケットやパッチなどについて解説するだけではなく、それ以上にヘヴィ・メタル的心性/アティテュードについて掘り下げようとする言説が多く、今回も読みごたえあります。
どうかするとへヴィ・メタル全般よりも“レミー論”に傾きがちになるのも、筆者のだだ漏れなレミー愛…という感じで微笑ましい(笑)。
文章は前作同様にこなれていないと感じられる部分も多いけど、これまた前作同様に文学から世界史、民俗学に至るまで相当数の文献を当たりつつアカデミックになり過ぎないファン目線がキープされた読み物になっていて、勉強になりつつ楽しいです。


長谷川修平『へヴィメタル・ファッションとは何か』、グループ・ゼロより配信中、Kindleにて99円(安い!)。


(2023.12.25.改訂)

電子書籍『へヴィメタルを“読む”』

ヘヴィメタルを読む.jpg電子書籍かー。
世の流れってやつを感じますね。

へヴィ・メタルを、単なる音楽の一ジャンルとしてだけでなく、産業革命以降の資本主義の中から必然的に出てきた、英国文化の中に位置を占めるサブカルチャーのひとつとして論じた1冊。
(紙の本じゃないけど、敢えて“1冊”というべきだろう)

著者の長谷川修平は、横浜の鶴見大学大学院文学研究科に籍を置く大学院生。
大学院生と言っても20代の若者ではなく、高校を中退して働きながらバンド活動に明け暮れ、自身が多大な影響を受けたMOTORHEADに傾倒する中で、海外に行ってMOTORHEADのライヴを何度も体験し(そう、観るのではなく体験し)、その中でへヴィ・メタルの位置する精神的・文化的土壌が日本と海外ではまったく違うことについて考えるようになり。
それがきっかけで30歳を前にして大検に挑み、大学から大学院へと進み、文学研究科で英国文化を研究するその対象としてへヴィ・メタルを掘り下げるという、異色な人。

へヴィ・メタルと言っても、現在まで続くへヴィ・メタル全般ではなく、New Wave Of British Heavy Metalとその周辺に題材を絞った構成となっている。
音楽ジャンルとしての“へヴィ・メタル”が成立したと思われる1979年を軸にしているワケだ。
さっきも書いたとおり、単に79年のシーンについて語るだけではなく、BLACK SABBATHやJUDAS PRIESTなどそれ以前のバンドを起点に、英国の多くのメタル・バンドがバーミンガムやロンドンのイーストエンドといった工業地帯あるいは労働者階級や貧困層の中から出てきた必然を、産業革命からサッチャリズムまで広範な時代背景から解き明かそうとしている。

音楽や時代だけではなく、バンドやファンのファッションやアティテュードに至るまで、NWOBHM直前にシーンを席巻したパンクとの比較なども交え、かなり興味深い分析が続く。
文章のこなれていない部分も多いと思うし、パンクとの比較でむしろへヴィ・メタルの方を“反抗・反逆の音楽”と位置付ける論旨なんかは反論の余地アリと思う人も多いんじゃないか…と思うけど、膨大な参考文献に丁寧に当たったことがうかがわれるその論調はユニークです。
(マルコム・マクラーレンが主導してファッションと分かちがたく出てきたパンクで特定のブランドが好まれたのに対して、スタイリストが付いていなかったメタルのファッションがダサいのは当然、というくだりには笑った)

へヴィ・メタルを学術的に論ずる、というのが主眼ながら、一ファンの視点に立ち、アカデミックになり過ぎないことに心が砕かれているので、別に堅苦しくないし、楽しい1冊。
“グループゼロ”というところから、1月9日に出ています。
500円。


(2023.10.23.改訂)

HUMAN BEING LAWNMOWER #3

HUMAN BEING LAWNMOWER.jpgアメリカのファンジンです。
ニューヨークはブルックリン発、パンク/ガレージ/プロト・パンク系ファンジンの、第3号。
(2008年の創刊号は、当時のUGLY THINGSでもちょろっと紹介されてる)
“HUMAN BEING LAWNMOWER”というのは…皆様おわかりですね、MC5の曲名から取られています。
当然中身も興味深い。

編集・発行人はアヴィ・スピヴァックという人(ノートン・レコーズのコミック本「KICKSVILLE CONFIDENTIAL」でも描いてる)で、他にもノートンのビリー・ミラーとかいろんな人が参加している。
(なんかこないだのハリケーンでノートンも被害を受けたらしいが…)
多くの記事をアヴィが書くだけじゃなくて、イラストや漫画も彼が描いていて、手書き文字の占める比重が多い、手作り感溢れる作り。
このアヴィの絵がまた…ロバート・クラムとキングジョーの中間のどっかに着地しそうで結局着地しそこなう、という感じの何とも言えないテイスト。
ビリー原作、アヴィ作画のTHE TROGGSの漫画が1ページあって、そこに登場するメンバーの絵は…本人見たら笑うか怒るかしそう。

まだパラパラとしか見てないんだけど、そんな中でも目を引いたのはあのレニー・ケイとアンディ・ペイリー(THE PALEY BROTHERS)が二人でインタヴューに応じている記事。
何の話をしているのかと思ったら、PALEY BROTHERSじゃなくてアンディがその前にやってたTHE SIDEWINDERSの話って。
SIDEWINDERSは1972年にアルバムを1枚出しているが、俺は聴いたことがない。
そのアルバムのプロデューサーが誰あろうレニーその人。
SIDEWINDERS(なんと解散前の最終ラインナップにはビリー・スクワイアが参加していたとか!)の話だけじゃなくて、パティ・スミス周辺や当時のボストン・シーンの話もあって、かなり興味深いモノがある。
「ボストン・シーンじゃジェフ・ベックの影響は大きかった」というレ二ーの発言に納得。
(コレはもちろんJEFF BECK GROUP以降のジェフじゃなくて、ジェフ在籍時のTHE YARDBIRDSを指す)

他にもルー・リードとかINDEXとか、末期MAGIC TRAMPSのヴォーカルだったジェイ・マーラとか、FANNYとか、面白そうな記事がたくさん。
読み進めるにつれて、またシリーズ的に紹介していく、かも知れない。


(2023.10.12.改訂)

『偏愛!! カルト・コミック100』

偏愛!! カルトコミック100.jpg8月末に出てたはずだけど、なんかどーしても見つからなくって。
ようやく入手。
洋泉社MOOK。
(洋泉社MOOK! 10年ぐらい前に仕事したことある…)

全体的に、まだざっとしか見てないんだけど。
「アレが載ってない」とか「コレって“カルト・コミック”なの?」とか思うところもあるし、それはコレを読む人なら多分100人が100通り「アレが載ってない、何でコレが載ってるの」とか言うと思うし、まあそれは仕方のないこって。


…って、この文章書きながらパラパラやってたら、なんか止まんなくなって、しばらくブログのこと忘れてた(笑)。
漫画偏愛の皆様には広くお勧めな1冊。





追記:
「どんなのが載ってたっけな…」と思い、10年以上ぶりに本棚の奥から引っ張り出してみた。
吾妻ひでお『不条理日記』、ふくしま政美『聖マッスル』、山野一『四丁目の夕日』、古谷実『シガテラ』、豊田徹也『アンダーカレント』、中村珍『羣青』、そして山下ユタカ『ガガガガ』…なるほどね。

(2023.10.11.)

「サイゾー」3・4月合併号

サイゾー.jpg先日、「サイゾー」の最新号に山下ユタカのインタヴューが載ってるらしいぞ、と書いたが、皆様御覧になったでしょうか。
俺は先日ようやくサイゾーを発見しました。
渋谷駅構内の本屋で。
先月出た雑誌だけど、合併号ということで次のが出るのは来月だから、探せばまだあるんじゃないでしょうか。

最後の方の、「サブカルで見る不良カルチャー」というページの中に、「元ヤンキー漫画家~元ヤンが描く、本当にリアルなヤンキーの世界」という小さい記事がある。
インタヴュー、と聞いていたけど、山下ユタカの発言は9行、字数にして約160字くらいしか載ってない。
まあ、記事自体の字数考えたら、仕方ないかー。
ともあれ、俺がここで独りでぐちゃぐちゃ書いてるだけじゃなくて、いわゆる商業誌で山下ユタカを語る人がまだいることに、ちょっと安心というかなんというか。

「サブカルで見る不良カルチャー」というテーマのもと、山下ユタカ以外の記事は、ラッセンのイラストが描かれた族車と、AKB48ファンの特攻服。
でっかく“篠田麻里子”と刺繍された黒い特攻服に、めまいがするぜ。
なんだかなー(笑)。
いろいろだよなー。

ともあれ、山下ユタカさん、ネーム通るとイイですね。
多分近日中に会って飲むと思うんで、なんか話題があったらまた書きますわ。
でっかい紙パック入りのやっすい日本酒持って行こう。
最近俺も超絶に金がない。


追記:
渋谷駅はその後工事に次ぐ工事で、この時「サイゾー」を買った本屋ももうなくなってしまった。
俺の貧乏はもっとひどくなった。

(2023.7.26.)

PIM SCHEELINGS『Q65』

Q65.jpgコレは、UGLY THINGSの増刊みたいなもんで。
…お題はTHE OUTSIDERSと並ぶダッチ・ビートの雄、Q65!
(この手のやつで、2006年にはTHE PRETTY THINGSのニュージーランド公演についてまとめた『DON'T BRING ME DOWN…UNDER』っていうのも出てたね。そっちは当時DOLLでちらっと紹介した)
Q65のファンであるピム・シーリングスという人物が、亡くなってしまったヴィレム・ビーラー(ヴォーカル)とジェイ・バー(初代ドラマー)を除く存命のメンバーたち(既に60代)にインタヴューしてまとめ上げた渾身の1冊。

…しかし先に書いておくと、Q65の1stアルバム『REVOLUTION』サイコー!…と言ってるガレージ・ピューリタンの人には到底お勧め出来ない(?)1冊となっております。
203ページあるんだけど、60年代の話の展開早過ぎ!
前書き(マイク・スタックスによる)とか目次とかあって、本文が始まるのが13ページから。
UGLY THINGSでガレージ・バンドのバイオグラフィとか読むと大抵バンド結成以前から延々と書いてあったりするところが、この本、16ページでもうオリジナル・メンバーそろっちゃって、27ページで『REVOLUTION』出ちゃって(音楽性に関する話とかはほとんどない)、46ページでもう解散しちゃって、60ページでもう1980年の再結成(再々結成)の話になっちゃう。
えっ、あと140ページくらいあるじゃん…!

真性ガレージマニアの人じゃなくて、プログレまで含むオランダのロック史の一断面を知りたいような人には、重宝はしないかもしれないけど、なかなか面白い読み物になってると思う。
1965~2000年までのQ65歴代ラインナップが一覧表になってたりして、資料性もそこそこある。
しかし、60年代末にQ65が一度解散した後にペーター・フィンク(ベース)が結成したBIG WHEELがLED ZEPPELINスタイルのハード・ロックだったとか、メンバーが徹頭徹尾ドラッグとアルコールを摂取しまくってたとか、ガレージ・パンクとかビート・バンドと関係ないような話が圧倒的に多い。
ペーターとビア・クラーゼ(2代目ドラマー)が70年代に結成したプログレ・バンドFINCHの話も、写真入りでかなりページを割いてある。
(ガレージ好きな人とかはほとんど知らないかもしれないが、プログレ界ではかなり有名なバンド)
70年のQ65再結成後に一瞬だけ参加してたちまちクビになったアメリカ人ギタリスト、デレク・ダマーズにもわざわざインタヴューして1章設けてあるし。

とりあえずパラパラやってみて、それから今75ページまで適当に目を通したところなんで、この本に関しては拾い読みしつつまた書きます。


追記:
以前書いたブログを見直すということはほとんどなかったんだけど、最近になって何故か見直しまくり。
そして、見直す度に直したいところが出てくる。
そういうワケで、また手直ししました。
この10月以降、他の記事も随分直しています。

(2012.12.6.)


追記2:
ちなみにこの本、現在Amazonで1万円近い高値が付いている…。

(2020.5.4.)


(2023.5.13.改訂)