第5話~第7話に登場した猟友会メンバーの”りあ”が、もうひとつの仕事である”便利屋”として再登場。
主人公・こうたに頼まれた仕事をする立場のせいもあってか、ケンがない感じになっている。
(それはそれで良い)
…で、お話自体は、多分ここまでの物語でほとんど初めて、”死人が跋扈する、終わってしまった世界”とあまり関係ないストーリー。
でも怖い(笑)。
”色々なことを忘れて行ってしまう疾患”のお父さんがほとんど死人…。
(”認知症”としないのは、敢えてだろう)
西尾雄太・室井大資の共同原作で、マツダユカが作画のこの漫画。
今回のお話、誰が主導…?
(いろいろな意味で、随所に室井テイストが横溢しているが)
”終わってしまった世界”がまったく意識されないワケではない。
むしろ、こうたは死人になってしまった師・玄田さんのことを、ここで改めて思い起こすことになる。
(そしてちょっと真剣な表情を見せる)
あと、これまでのお話の舞台だったS地区ではない”下の町”の存在が示唆される。
そしてこうたは、りあのことも含めて想う。
”また助けられてる”
そう、終わっていてもそうでなくても、人間は一人では生きていけない。
人の間と書いて人間。
『世界の終わりの洋裁店』、まだ読んでなくて興味がある人は、単行本も出ているので(https://lsdblog.seesaa.net/article/513417979.html)、是非読んでみてください。
おススメです。