『世界の終わりの洋裁店』第10話

世界の終わりの洋裁店.jfif昨日発売のビッグコミックオリジナルに載った、記念すべき第10話。

第5話~第7話に登場した猟友会メンバーの”りあ”が、もうひとつの仕事である”便利屋”として再登場。
主人公・こうたに頼まれた仕事をする立場のせいもあってか、ケンがない感じになっている。
(それはそれで良い)

…で、お話自体は、多分ここまでの物語でほとんど初めて、”死人が跋扈する、終わってしまった世界”とあまり関係ないストーリー。
でも怖い(笑)。
”色々なことを忘れて行ってしまう疾患”のお父さんがほとんど死人…。
(”認知症”としないのは、敢えてだろう)

西尾雄太・室井大資の共同原作で、マツダユカが作画のこの漫画。
今回のお話、誰が主導…?
(いろいろな意味で、随所に室井テイストが横溢しているが)

”終わってしまった世界”がまったく意識されないワケではない。
むしろ、こうたは死人になってしまった師・玄田さんのことを、ここで改めて思い起こすことになる。
(そしてちょっと真剣な表情を見せる)
あと、これまでのお話の舞台だったS地区ではない”下の町”の存在が示唆される。

そしてこうたは、りあのことも含めて想う。
”また助けられてる”
そう、終わっていてもそうでなくても、人間は一人では生きていけない。
人の間と書いて人間。


『世界の終わりの洋裁店』、まだ読んでなくて興味がある人は、単行本も出ているので(https://lsdblog.seesaa.net/article/513417979.html)、是非読んでみてください。
おススメです。

『世界の終わりの洋裁店』第9話とビッグコミックオリジナル

ビッグコミックオリジナル.jpg先日単行本の第1集(https://lsdblog.seesaa.net/article/513417979.html)を紹介したばかりの『世界の終わりの洋裁店』だが。
昨日発売のビッグコミックオリジナルに最新話掲載されました。
(原作・室井大資の健康問題は如何に…)

今までとちょっと違ったテイスト。
でもコレがまた良い。
西尾雄太主導だったのかな?
服屋とは関係なさそうな依頼に、一生懸命工夫するこうた。
そして第2話で強烈な印象を残した鉄工所の麻衣さん再び登場。


で、今回のビッグコミックオリジナル。
吉田戦車の新連載スタート。
(基本今までと同じ路線)
高橋留美子の読み切りもアリ。

読み切りと言えば太田垣康男の「異界博物館」も楽しかった。
うわあ、あの人H.P.ラヴクラフト好きだったんかい。

あと前号から柳沢きみお『大市民』の新シリーズが始まったと思ったら。
あの「美味し!」の山形鐘一郎先生が大腸癌ですって…。
(作者の経験を反映しているのだろうか…)

そして『三丁目の夕日』にマジックマッシュルーム…。

[原作]西尾雄太・室井大資/[作画]マツダユカ『世界の終わりの洋裁店』1

世界の終わりの洋裁店1.jpg先月28日発売だったが、地元の本屋に見当たらず。
『まりあず-Revenge of Rock'n'Roll Sisters』(https://lsdblog.seesaa.net/article/504921081.html)同様、新宿の紀伊国屋書店でゲット。
(新刊のコーナーに1冊だけあった)
西尾雄太・室井大資・マツダユカという旬の漫画家3人が原作と作画で手を組んだ作品、初の単行本。

第1話から第7話まで収録。
掲載誌が近所の本屋に全く見当たらなかった『まりあず』と違って、ビッグコミックオリジナルでの連載開始以来このブログでも逐一紹介してきた作品なので、あらすじその他は断固として省略。
(ブログの過去記事を参照してください)


たとえ世界が終わっても、人は死ぬまで生きていく。
衣・食・住。
その最初に来る”服”とは、人にとってどんな意味があるのか?
飽食の時代の命題。
その答えの一つが、ここにある―
(単行本裏表紙より)


服とは人にとって何なのか。
それを改めて問い直すために、既製の服がおいそれとは手に入れられなくなってしまった”終わってしまった世界”が舞台として設定されている。
しかし、作品に込められたモノはそれだけではない。

終わってしまった世界で3人の子どもを産んだ麻衣は「—でもさ、じゃねえと、光がないんだわ」と語る(第2話)。
負傷して戦えなくなったことで自死を思う猟友会員りあに、どんちゃんは「役に立てなきゃ死ぬほうがマシ—なんてこと、ないと思うぜ」と声をかける(第7話)。
そして主人公・こうたは「小さくても誰かに寄り添い誰かの救いになる仕事をする。そうすれば自分も救われるかもしれない」と心を決め、テーラーの仕事に向き合っていく(第4話)。
S地区のファッション番長・照男を含め、誰もが終わってしまった世界でそれぞれの光を求めながら暮らしている。

ゾンビが跋扈する世界、という設定に反するかのように、派手さはあまりない作品。
しかしウェルメイドなよく出来た物語。
単行本化に際して修正された幾つかの箇所も興味深い。
そして今後も非常に楽しみ。


…と思ったところに、原作の片翼・室井大資の健康の問題が聞こえてきているのだが…。
(ビッグコミックオリジナル最新号でも休載だったし)

『世界の終わりの洋裁店』第8話

世界の終わりの洋裁店.jfif前号までの緊迫感ある展開から、1話完結に戻った第8話。
(緊迫感は多少ある)

死人が跋扈し、世界が終わってしまった10年前から、主人公・こうたたちが暮らすS地区には、外から物資が入って来ることはない。
麻衣(第2話に登場)、りあ(第5~7話に登場)などの女性キャラを見る限り、美容院やピアス屋などもまだ”生きている”ようではあるが。
しかし、洗剤やせっけんなどを工業製品として生産出来るような設備もなければ資源もない様子。
(重曹の原料って日本ではとれないのか…かんすいが手に入らないS地区ではラーメンは食べられないらしい)

そこで今回こうたは、配給制となっている”洗剤”の原料を採取する鈴木さんの元を訪れる。
今回の新キャラは鈴木さんと愛犬・カルメン。
(カルメンにおやつとして干し肉を与えるシーンがあるが、普段は犬には何を食べさせているのだろう。ドッグフードとかもないだろうな)

S地区に”純粋なペット”はいるのだろうか。
カルメンも確かにペットなのだろうが、一方で飼い主を死人から守るという役割を担う存在でもある。
猟友会の人たちが犬を使っているシーンはこれまでに出てきていないけど、猟犬はいるかも知れない。

こうたが服らしきものを手洗いしているシーンが出て来る。
電力供給が限られるS地区では、ひょっとしたらもう洗濯機は使われていないのかも知れない。
(クリーニング屋は存在するのだろうか)

日本で電気洗濯機が普及し始めたのは、1950年代に入ってからのことだという。
S地区で洗濯機が使われていないとしたら、洗濯に関してはほとんど戦前のレベルということになる。
しかし、洗濯機がなかった頃は誰もがたらいなどで洗濯をしていたのだし、炊飯器が普及する前はかまどと釜で米を炊いていたワケで。
文明の利器が次々と失われていったとしても、S地区では新しい命が生まれ、つながれていくはず。
文明の利器などなくても、人は何千年も前から生きてきたのだから。
ゆっくりと衰退していく(であろう)S地区で、それでもこうたたちは死ぬまで生きる。


『世界の終わりの洋裁店』、いよいよ今月末に単行本第1集が出るそうで。
買おう。
単行本を買ったら、部屋に積んであるビッグコミックオリジナルを捨てるのだ。

『世界の終わりの洋裁店』第7話

世界の終わりの洋裁店.jfifビッグコミックオリジナルにて好評連載中の『世界の終わりの洋裁店』、20日発売の最新号に載った第7話。
初めて1話完結ではない展開であるエピソード…の締め。

いつもピリピリしたオーラを放っている猟友会メンバー”りあ”の過去が描かれる。
おーっと。
そう来たか。

ってか、りあの亡くなった彼氏(美大志望)が聴いてたの、CRASSかよ。
いやマジで、そう来たか。

コレは誰が…?
まさか室井大資ではあるまい。
するともう一人の原作者・西尾雄太?
多分そうだろう。
…と思って調べてみたら、やはりパンクやニュー・ウェイヴが好きな人らしい。

あと、ここまで基本的にユルッとしたキャラクターだった主人公・こうたが、今回初めて怒りをあらわにする。
しかしその怒りも、命を投げ出そうとするりあに対して「どうでもよくなってる人がいると! こっちもどうでもよくなっちゃうし!」「別にたまに誰かの世話になってもいいじゃないですか!」という言葉とともに放たれる。
”終わってしまった世界”で、いや、終わってしまった世界だからこそ、誰かと一緒に、誠実にあがきながら生きていく。

りあはこうたに告げる。
「―別に、どうでもいいわけじゃないよ」
そして彼女は、理不尽な世界に対する怒りを原動力として生きていくのだろう。


…で、そんなお話の中にしょーもない(?)ギャグが入ってんのな(笑)。
今後がますます楽しみな一作です。

『世界の終わりの洋裁店』第6話

世界の終わりの洋裁店.jfifはい、本日発売の「ビッグコミックオリジナル」、さっき買ってきました。
『世界の終わりの洋裁店』、第6話掲載。

第4話まで1話完結で、終わってしまった世界でもそれなりにほのぼの(?)やっていたのに、いきなり緊迫の展開になってしまった。
猟友会メンバー”りあちゃん”が”死人”に脚を折られ。
(俺は昔足首を骨折したことがあるのだが、脛の解放骨折って、どれだけの激痛かと…)
そこに”市民ランナー”風の(?)新たな死人が登場。
(そういや『アイアムアヒーロー』にも高跳び選手みたいなゾンビが出てきたなあ)
こうたたちの運命やいかに…?

緊迫するお話の中にも例によって脱力系の台詞があり。
一方で動けなくなったことで自死を考えるりあちゃんに、どんちゃんは「役に立てなきゃ死ぬ方がマシ―なんてこと、ないと思うぜ」と声をかける。

そうなのだ。
死人が跋扈する、死が常に身近にある作品中の世界だけの話ではない。
役に立てなければ生きている価値がないなどというのは、クズどもの言う”生産性”に絡めとられることだ。
そもそも人間は、役に立つために生まれてくるのではない。
役に立とうが立つまいが、生は肯定されるモノだ。
そして、本当に”役に立たない”人間など、そう滅多にいるモノではない。
(害をなす人間は確かにいるけどね。N党の立花某とか)

ともあれどうなる。
西尾雄太・室井大資(原作)とマツダユカ(作画)のトリオは、何を見せてくれるだろうか。
(ところでギャラを3人で分けると実入りが少なそうだな…)

『世界の終わりの洋裁店』第5話と「ビッグコミックオリジナル」2号

ビッグコミックオリジナル.jpg『世界の終わりの洋裁店』第5話掲載の「ビッグコミックオリジナル」、本日発売。
今朝早くに早速買いました。

ここまで1話完結の形で、”死人”が跋扈して世界が終わってしまってから10年経ったN県S地区のあれこれを描いてきた『世界の終わりの洋裁店』。
今回も新キャラが登場してそれぞれの人間模様を見せる一方で、初めて1話完結ではなく、ストーリーが転がり始めた。

主人公・こうたが暮らす、10年孤立したままのS地区のインフラがどのようになっているのか、ある程度明らかになった。
車にしても電気にしても、社会インフラはもう何年も持たないのだろう。
そこに新たな危機が発生。
さてどうなるか。
それにしても、「ごはん食べてねなさい」とかの台詞回し、ああ、室井大資だなあ、と毎回クスッとするところがある。


で、『世界の終わりの洋裁店』の連載が始まってから、ビッグコミックオリジナルを毎号買っているのだが。
(『世界の終わりの洋裁店』が休載の時は買ってないけど)
いやあ、三國連太郎も西田敏行もいなくなっても、『釣りバカ日誌』は続いているんだなあ。
ハマちゃんはいまだヒラ社員のまま。
やまさき十三83歳、北見けんいち84歳ですってよ…。

そして『テツぼん』を連載中の永松潔(『ツヨシしっかりしなさい』の人)も明日で75歳とは。
『れむ』(今回載ってないけど)を連載中の山本おさむが来月71歳。
(この人はもっとトシかと思っていた)
『卑弥呼』(やっぱり載ってないけど)の中村真理子(『天使派リョウ』の人)ももう65歳なのか…。

ってか、別にお年寄りばかりの誌面でもないのだが。
あの(?)長尾謙一郎が普通の(?)漫画を描いているのに、改めて驚かされる。
『おしゃれ手帖』のあの人が…。
(絵もそれなりに上手くなっている…)
ってかカレー沢薫が”沁みる”漫画を描いているのにも。


ともあれ何より楽しみなのは『世界の終わりの洋裁店』の続きだ。

『世界の終わりの洋裁店』第4話

世界の終わりの洋裁店.jfif1回お休みだった『世界の終わりの洋裁店』(なので「ビッグコミックオリジナル」前号は買わなかった)、待望の第4話。

玄田洋裁店を引き継いだ主人公・こうた。
N県S地区の人々の暮らしを支えるのだ、と意気込むが。
死人になってしまった店主・玄田さんの生前には洋裁の実務をまったくやっていなかった彼が、いきなり使い物になるかというと…?

亡き玄田さんの盟友・どんちゃんは言う。
「”がんばってんのにむくわれない”時はな、がんばる方向がまちがってんだ。がんばるにもカン所が必要だぜ?」

思い当たる人は多いはずだ。
(俺を含めて)

今号のビッグコミックオリジナルには『人のために働く』という漫画の最終話が載っているが。
『世界の終わりの洋裁店』第4話にも、”人のために働くこと”の本質(のひとつ)が提示されているように思う。
「小さくても誰かによりそい誰かの救いになる仕事をする。そうすれば自分も救われるかもしれない」

働くのは基本的に生計を立てるため、そのために金を得るため。
しかしその過程では必ず誰かと関わり、誰かの暮らしに役立つことになる。
たとえば食べる物を売るのも、生計の手段だけでなく、食べる人のため。
巡り巡ってそれこそが自分のためでもあるかも知れない。

俺が売文業をやっているのも、俺が食べるだけでなく、読んでくれる誰かのため。
それがなかったら、多分面白い文章は書けないだろうし、今のように仕事が入り続けることもないだろう。
(ただしこのブログは違う。まったく一銭にもならないこのブログは、読んでくれている奇特な皆様のためではなく、基本的には俺自身のために書いている)

仕事を上手くこなせなかったこうたは、「次こそは…」と決意する。
しかし次がある保証はない。
玄田さんが言い残した通り、人は「明日、突然命を落とすかもしれない」のだから。
(世界が終わってしまったままのS地区ではなおさら)
それでも不条理に抗い、与えられた不確実な1回1回を試行錯誤しながら、誠実に生きていくしかない。
(カミュだ…)


『世界の終わりの洋裁店』、コピーには”人にとって衣服とは?”とあるが。
それだけでなく、すべての職業人(ひいては社会に出たすべての人)に読んでほしい逸品と思う。
今後も楽しみな作品だ。

『世界の終わりの洋裁店』第3話

世界の終わりの洋裁店.jfifビッグコミックオリジナルで絶賛連載中(多分)の『世界の終わりの洋裁店』。
20日発売の最新号に載った最新話。

新キャラ”照男さん”登場。
死人(しびと)が跋扈するようになって完全に孤立してしまったN県S地区の、副区長の息子。
生き残ることで精いっぱいのはずのS地区における、多分誰からもリスペクトされないであろう(?)ファッション番長。
一方で、銃を扱える”強者”のはずのどんちゃん(今回初めて本名が判明!)たちも敢えて”さん”付けする、ある意味ではめんどくさいであろう存在。

人口約800人とされる孤立したS地区。
約800人の中には、もちろんいけ好かない感じの人物もいるはず。
しかしどうかすると副区長の息子という”強権”を振りかざす(?)照男さんも、本当にいけ好かないチャラ男(??)には見えない。
何しろ隔絶・孤立したS地区、みんな生きるだけでいっぱいいっぱい。
そこにいるいかなる人物にも、それぞれに生きるための”理”があるというモノ。
(というか、それがなければ本当に絶望しかないだろう)

S地区での経済がどのように回っているのか…というのはそのうち明らかになると思っていたが、意外と早く、この第3話で(少しだけ)明らかになった。
予想通り、”配給チケット”が流通している。
それを作る印刷屋も今のところ生きているのだろうし、区長をはじめとする統治のシステムも一応ちゃんと働いているのだろう。
(でないと無法地帯だ)

その一方で、照男さんの「服はトレーディングカードじゃないんです!」という一言も印象的だった。
俺が愛好するレコードやCDもトレーディングカードと同じではなく、レコードも摩耗を恐れながら聴きまくるしかないモノだからだ。
照男さんは、間違いなく俺たち(”たち”って誰よ?)の側の人間だ。

死人が所持したままだったIDカードは、俺が今でも持っていないマイナンバーカード的なやつだろう。
そしてそれは、その死人の存在の証しともなった。

何が何やら、と思いながらそれでも生きている間は生きるのだ。
『世界の終わりの洋裁店』、今後も楽しみだ。

『世界の終わりの洋裁店』第2話

世界の終わりの洋裁店.jfifビッグコミックオリジナルの前号から連載が始まった、西尾雄太と室井大資の共同原作・マツダユカの作画による『世界の終わりの洋裁店』、5日に第2話が出た。

死人が蘇って人間を襲うようになり、世界が終わってしまってから10年。
その間世話になっていたN県S地区の「玄田洋裁店」で下働き(雑用)を続けていた主人公・こうた。
店主・玄田さんが死人にやられてしまい、洋裁店を継ぐことになったこうた…しかし何しろ仕立て屋としての実務はまったくやっていなかったのだから、どうなることかと思ったのだが。
出来ないなりに(?)玄田さんの教えを受け継ぎ、早速工夫を見せている。

死人の侵入を防ぐためのバリケードで囲まれたS地区は外界と完全に遮断され。
当然インフラはまるっきりガタガタのはず。
しかし玄田洋裁店が住人の衣服を直し続けているように、鉄工所では限られた鉄材を使って住民の生活を支え続けている。
(「おい、巻きでやらねえと納期間に合わねーぞ!」なんて声が飛んでいるのだった。あと、今回登場する”麻衣ちゃん”のルックスからして、S地区では美容院やピアス屋もまだ生きているっぽい)
そして、絶望的な状況の中でも新たな命は生まれ続ける。

長期的な視点では、多分やがて滅びるしかないはずのS地区。
しかし、すべての人は死ぬまで生きる。
絶望が約束された世界で、人はそれでも光を見ようとする。
わずかな光を、なけなしの希望を。

絶望しかないはずの世界に光を見ようとするこの作品。
滅びるしかないであろう世界を舞台として設定することによって、今の世に絶望を見ている人たちに「それでも生きろ、この世は生きるに値する」というメッセージを発している…のではないかと、個人的にはそう思っている。
(知らんけど)
別に泣かせに来ているワケではないのだろうが、何話か後にいよいよ泣かされるような気もする。
(知らんけど)
ともあれ今後がますます楽しみです。